NTT東西の光回線の卸売りが解禁となり、ドコモとソフトバンクがこぞって参入、今年(2015年)3月からスマホとのセット販売を開始します。しかし相変わらず複雑な料金プランですね。そこで、以下にソフトバンク光、ドコモ光、および独自で光回線を提供しているauひかりのスマホセット割での料金を単純な家族モデルで比較してみました。結果は僅差ではありますが、相変わらずドコモが一番割高であることが分かりました。
(V)」を契約した場合、割引率が引き上げられ最大2年間毎月2000円の割引となります。ただし本記事は、データ量5GBを対象に各社の料金を比較しておりますので、内容に変更はありません。
auが自前の固定回線とスマホのセット割であるスマートバリューでお得感を打ち出して2年以上経過します。今回NTT光の卸売が解禁となりドコモも「ドコモ光」というサービス名で光固定回線事業に参入、それに追随したのが「ソフトバンク光」というサービスを打ち出したソフトバンクです。ソフトバンク光の料金設定はドコモ光を強く意識したものになっています。
これで3社それぞれが光回線とスマホのセット販売を揃って打ち出したことになります。ドコモ光は「ドコモ光パック」(セット割)、ソフトバンクは「スマート値引き」そしてauひかりは以前からの「スマートバリュー」という割引プランです。
参考 ドコモ光とNTTフレッツ光の料金を比較!乗り換え(転用)の分岐点は?
参考 NTTフレッツ光とソフトバンク光の料金を比較!乗り換えはお得なのか?
既存のユーザーは引っ越したり、新入学で新規にスマホや光回線を契約するユーザーもいます。また既存のNTTフレッツ光契約からの乗り換え(転用)の計画があるかも。その際できるだけ料金は抑えたいところです。
そこで参考になればと思い、フレッツ光の契約者でauユーザーの私が以下に3社の光セット料金を比較してみました。当然各社が様々な割引を打ち出していますので、ユーザーの状況や家族構成でかなり割引料金は違うと思いますが、現時点で光回線とスマホの典型的な料金は以下の通りです。
条件として各社の光回線はプロバイダ込みの2年契約、スマホも2年契約。すべて税抜き料金です。
※ NTTフレッツ光はプロバイダをOCN(戸建は1100円、集合住宅は900円)にし、さらには「ど~んと割」と「グループ割」(月300円割引)を含めて計算。ドコモは一番安いプロバイダを選択した「タイプB」の場合。
光回線単独でNTTフレッツ光と比較
まずNTT西日本のフレッツ光と携帯3社提供の光回線の料金比較です。
NTTフレッツ光 | ドコモ光 | ソフトバンク光 | auひかり | |
---|---|---|---|---|
戸建 | 4410円 | 5200円 | 5200円 | 5200円 (ギガ得 プラン2年) |
集合住宅 | 3530円 (8名以上) |
4000円 | 3800円 | 3800円 (タイプV16 契約以上) |
上記の通り光回線単独での比較はNTTフレッツ光の料金が断然お得です。その携帯キャリア3社のうちソフトバンク光とauひかりが横並びで最安です。(プロバイダの選択や新規契約時のキャンペーン次第ではさらにお得になります。)
携帯3社のスマホと光のセット割
さらにソフトバンク光をはじめとする携帯3社の光回線とスマホのセット料金は以下のとおり。
スマホ1台
まず最初のケースとしてスマホ1台(かけ放題タイプ)でデータ通信5GBで契約し、上記の集合住宅タイプで計算するとドコモ、ソフトバンク、auのスマホ料金は以下の通り。
ドコモ | ソフトバンク | au | |
---|---|---|---|
スマホ | 8000円 | 8000円 | 8000円 |
割引き | -800円 | -1410円 | -1410円 |
光回線込 | 11200円 | 10390円 | 10390円 |
「ソフトバンク光」や「auひかり」の料金は横並び、それに比べドコモは800円ほど割高になります。
スマホ2台
次のケースとしてスマホ2台でデータ通信を各5GB、さらに光回線は集合住宅として計算すると以下の通り。
ドコモ | ソフトバンク | au | |
---|---|---|---|
スマホ | 16000円 (シェアパック10) |
16000円 | 16000円 |
割引き | -1200円 | -2820円 | -2820円 |
光回線込 | 18800円 | 16980円 | 16980円 |
「ソフトバンク光」や「auひかり」はスマホ一台と同様に横並びですが、ドコモはスマホのセット割の割引率が低くて1820円ほど高くなります。やっぱりドコモは高いですね。
スマホ家族で4台の場合
最後のケースとして家族4名でデータ通信を各5GBプランで契約し、光はいずれも集合住宅プランにすると以下の通りです。
ドコモ | ソフトバンク | au | |
---|---|---|---|
スマホ | 29500円 (シェアパック20) |
32000円 | 32000円 |
割引き | -2400円 | -5640円 | -5640円 |
光回線込 | 31100円 | 30160円 | 30160円 |
ドコモ光はソフトバンク光やauひかりと比べて940円ほど高くなります。
家族構成で比較してみると、スマホ2台契約の割引率はソフトバンク光やauひかりが同額でドコモより断然お得ですね。いずれにしろドコモが一番割高であることは間違いなさそうです。
以上、携帯3社の光セット割の比較でしたが、ドコモの割高感は相変わらずといったところでしょうか。期間限定のキャンペーンを打ちだして引き下げてくるかもしれませんが、その場合ソフトバンク光やauひかりも対抗策を出してくるでしょう。とはいっても料金体系だけを見た乗り換えは慎重にしたいものです。
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