全国の加齢臭に悩ませているおやじの皆さん、こんにちは。何を隠そう私も加齢臭に悩まされて早3年以上。これまで加齢臭との厳しい格闘の結果、憎き加齢臭をかなりの程度制圧してきました。このページは私がこれまで得てきた加齢臭の基本知識をまとめて、加齢臭に悩まされている全国のお父さん方のお役に立てればと考えております。
私の加齢臭との闘い
思い出せば20年以上も前の話です。
20代のころ、40代の職場の上司の男性から毎日きつい加齢臭が発散、私はほぼ毎日その臭いを嗅がされ、仕事の疲れが倍増していました。
当然ですが、当時はそれが後の加齢臭と呼ばれる体臭であることは分りませんでした。
でも今から数年前に自分の体から”なんとも不快な”しかし”懐かしい臭い”が発生してるのに気づいたのです。その時の愕然とした気持ちを想像できるでしょうか?
それ以来、加齢臭との華麗なる闘いが始まったのです。
加齢臭とはどんな臭い?
加齢臭は自分の体から発する臭いです。ですから口臭と同じうように自分では気づかないものです。
ではそもそも加齢臭とはどんな臭いなのでしょうか?
ワキガや汗臭さの臭いと比べてみます。ワキガや汗草さは「ツ~ンと鼻につく酸っぱい臭い」と言われます。
一方、加齢臭は以下のように表現されることがあります。
- グリスのような油の臭い。
- ポマードのような臭い。
- 青クサイ臭い。
- 古いタンスのような臭い。
- 枯れた草ような臭い。
- 熟成されたビールのような臭い。
私は自分から発した臭いが、機械工場のような臭い、または草を燃やすような臭いと感じました。微妙に臭いや感じ方が違うようですが、上記にある一般的な表現と似通っていることは間違いありません。
体のどこから臭うの?
さて加齢臭は体のどこから漂ってくるのでしょうか?
冒頭でも紹介したように、私は自分の体から加齢臭が発生しているのが分かりました。
しかし上半身であることは間違いないと思っていましたが、発生部位そのものは分からずじまいでした。
しかしある時、加齢臭の特集をしていたTV番組の中で、加齢臭になやむ初老のおじいちゃんが孫から言われたショックな言葉が紹介されていました。
「おじいちゃん!かお(顔)からクサイにおいがする!」
その時 私は「それかも?」と思い、顔の頬の皮膚をつまんで臭いを確認してみました。すると予想通りでした。強烈な加齢臭が顔の皮膚から発生していたのです。
さらに、嫁に確認してもらうと、顔からだけでなく、頭とうなじからも「おやじ臭い」がするとのことでした。まさに愕然としました。
上記の通り、私の加齢臭の発生部位は、一般的に知られている研究と合致しております。
- 頭皮
- ひたい
- うなじや耳の後ろ
- 顔
- 胸
はやい話、上半身であるわけです。私は顔からの臭いが一番気になりますが…。
加齢臭の自己チェック方法
私の場合は、幸いにも自分の加齢臭に気付くことができました。しかしほとんどの人の場合、自分の体臭に気付くことができません。
ではどうやって体臭を確認できるでしょうか?
1.ティッシュ
ティッシュまたはコットンを利用する方法が一番簡単かも。
上記の「加齢臭は体のどこから発生するの?」を参考に、加齢臭の発生部位と思われる部分にティッシュを当て、”ギュッと”ふき取ってください。そのティッシュを鼻で嗅いでください。
2.風呂上りに下着をチェック
次に、水を浴びて体臭と臭覚の記憶をリセットする方法です。これはかなりの有効です。臭覚は数秒で臭いを感じなくする脳の機能です。それが自分の体臭や口臭に気づかないようにしている原因です。ですからこの臭覚をいかにリセットして新鮮な状態にするかです。
これにはシャワーやお風呂が有効です。以下の手順に従いましょう。
- 加齢臭が染みついているかもしれない、下着を脱いでください。
- シャワー浴びるか、お風呂に入って体を洗いましょう。
- その後、脱いだ下着の臭いを嗅いでみましょう。
または、リセットされたその臭覚状態で自分の寝室に入り、枕やパジャマを臭いましょう。
私の場合は、外出先から自分の寝室に入った瞬間に、加齢臭を確認できました。
加齢臭の原因とは
ではそもそも加齢臭の原因とは何でしょうか?
しばしば加齢臭とワキガ(腋臭)が比較されて、加齢臭が説明されることがあります。
- ワキガの原因は細菌。
- 加齢臭の原因は酸素。
少し詳しく説明すると以下のようになります。
ワキガ
ワキの下にはアポクリン腺という汗腺があり、そこから出る汗には脂肪、アンモニア、タンパク質、糖分、鉄分が含まれています。それらの成分が表皮の常在菌によって分解されるときに、ワキガの臭いが発生します。
加齢臭
一方加齢臭の臭いの主な原因は、皮脂が酸化したノネナールという物質とされています。少しだけ詳しく言うと、ノネナールは汗は皮脂が酸化した際に生じるパルミトレイン酸やバクセン酸という脂肪酸が分解反応を起こして生じる物質です。
ですから突き詰めて言うと、皮脂が酸化することで発生するわけですから、酸素が原因ということになります。
もう一度言いますが、ワキガの原因は細菌、加齢臭の原因は酸素です。
これは個人的にも納得です。それがてきめんなのは風呂上り。「ツンと鼻をつく酸っぱい」臭いは、風呂上りは全く臭いませんが、古い油のような臭いつまり加齢臭は風呂から上がっても臭うのです。がっかり。
年齢と関係
ではどうして、若いと加齢臭は発生しないのでしょうか?
実は研究によると、皮脂が最も分泌するピークは30代です。でも加齢臭は40代から発生することが多いのです。
皮脂は40代のころから分泌量は減り始めるのですが、皮脂の複雑な成分構成が加齢に伴って変化し始めるようです。この成分が変化した分泌物が、酸化などの化学反応によって、独特の古い油のような臭いの原因となっているノネナールを生み出すとうことが分かっています。
※ 別の研究では、体に備わっている抗酸化物質の減少が、皮脂の酸化を促進している報告もあります。
ここまでの説明は、加齢臭を説明した書籍やWikipediaを簡潔にまとめたわけですが、どうして40代以降から独特の加齢臭(「おやじ臭」とも)が発生しやすくなるのでしょうか?以下に持論を述べます。
20代は運動していてもしていなくても、皮膚の新陳代謝はほぼ完璧に近く、人間本来の自力更新作用がフルに機能しています。したがって、表皮から分泌される物質は基本的に無臭です。(ただし、皮膚の常在菌によって分解されツンとした汗臭さは発生します。)
しかし、40代ともなると加齢によって汗腺を含めた表皮の働きがうまく機能しないために、加齢臭の原因となるノネナールが汗腺から分泌されやすくなると考えられます。
加齢によって体臭に変化が生じ始めるのは30代。50代では2人に1人が体臭の変化を実感しているというデータがあります。
「20代に戻りたいよ!ノネナールどうにかしてよ!クンクン!うえぇ・・・・」
性別との関係
加齢臭は別名「おじさんの臭い」とも言われるように、男性のイメージが強いですね。
しかしすでに研究によって分かっているように、加齢臭の主な原因であるノネナールは、40代以降の女性とくに閉経後の女性から急増するそうです。
それもそのはず、35歳以降の女性は女性ホルモンの分泌量が減り、男性ホルモンが強くなるそうです。それに伴って皮脂のバランスも悪くなり、若い女性特有のバラのような匂い(?)が減ってゆき、加齢臭が強くなってゆくわけですね。
「嫁よ!年は取るなよ!」
食生活との関係
さて、加齢臭の原因としては年齢的なもの以外に何が関係しているのでしょうか。
食生活が大きく関係していると言われています。一般的にですが、日本の食生活は戦後大きく欧米化しました。
昔ながらの、野菜と魚や豆腐を中心にした低脂肪の食生活から、肉料理や油を使った脂肪の多い料理が好まれるようになったのは周知の事実です。私も肉料理大好きです。
野菜、とくに緑黄色野菜は加齢臭を防ぐ抗酸化作用が高いのですが、今日の日本人の食生活には不足気味。
このように皮脂を増やす脂肪の多い食生活、また皮脂の酸化を防いでくれる緑黄色野菜の不足によって、加齢臭が発生する割合は高くなってるようです。
ストレスとの関係
個人的にはこれが一番多いと思っています。
40代は様々な意味で人生の曲がり角。体力の衰えを感じ、出世の限界を感じる時期かも。
50代になると、子供の巣立、妻からはぬれ落ち葉扱いされ、老いた親の面倒も重なって、ストレスが急に多くなってきます。
自分の「人生はこんなものだったのか?」とへこむ人も多いようです。
特に人間関係の悩みは過剰なストレスを生み出します。
上記の様々なストレスでホルモンバランスが崩れ、内臓の調子だけでなく表皮の調子も狂わせます。
その皮脂の成分バランスの崩れが加齢臭を誘発するといわれています。
個人的にこのストレスは加齢臭の第一原因と思います。
コメント