フロス(糸ようじ)が一箇所だけ臭い!虫歯の治療でドブのような口臭が消えた経験談

ドブのような口臭を克服した方法。お口の臭いの対処方法。男女2人。 健康

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ある日歯が痛いと感じ、そこにフロス(糸ようじ)を入れて、そのフロスの臭いをかいでみると、ドブのような、またはハイターの臭いがするではないですか。そうですおばちゃんの臭い(歯肉炎の臭い)ひどいショックを受けました。こうして私の一ヶ月間にわたる口臭と戦いの火蓋が切って降ろされのです。その間、フロスや歯間ブラシで歯間を確認していくと、ドブの臭いはいつも特定の一箇所から発生しているのです。しかし今では臭いがしなくなりました。この記事では私がどうやってこのしつこいドブのような歯槽膿漏の臭いを抑え込むことができたか、そうです”克服”することに成功したかをご紹介します。もしこの記事を読んでいるあなたが同じドブの臭いのような口臭に悩まされていているなら是非とも参考にしてください。結論から言うと、最も効果があったのは ❶ 抗生剤(物質)❷ 虫歯の治療 ❸ フロス/歯間ブラシ/歯ブラシによる徹底的な歯磨きでした。

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【症状】特定の1箇所だけフロス(糸ようじ)が臭い、歯痛あり

自分の口からあのおばあちゃんの臭い(⬅年配者に失礼)つまり歯槽膿漏の臭い(※ 1)がするなんて…私の人生が崩壊するような衝撃を受けました。にんにくやニラの 匂いではありません、歯槽膿漏の臭いであることはすぐわかりました。ドブやうんちの臭いとか、硫黄臭、卵が腐った臭い、キッチンハイターの原液のような臭いなど、どの表現でも言い尽くせないあの超絶不快な口臭です。

※ 1 。後に歯科医院で検査してもらいましたが、歯槽膿漏(歯周病)ではありませんでした。歯肉炎です。しかし臭いは確かに歯槽膿漏の臭いだったんです。

口臭の3大原因とは❓

口臭には主に以下の3種類があります。

  1. 生理的な口臭:起床時、空腹時、緊張時の唾液の減少で、口内細菌が増殖して発生。
  2. 食品・嗜好品の口臭:にんにく、タバコ、アルコール飲料 等で発生。
  3. 病的口臭:内蔵疾患、蓄膿症、虫歯、歯周病 等。

3番目の病的口臭が口臭の原因の90%を占めているというデータがあります。以下の記事では 3. 病的口臭の範疇の 歯周病 等による口臭を問題にしています。

参照:口臭がひどい|口腔外科相談室|日本口腔外科学会

どうして自分の口、正確には歯茎または歯から、歯槽膿漏の臭いしているのに気づいたかと言うと、ある日とにかく歯茎全体が痛み、腫れている感覚があったのです。それまではめったに利用していなかったフロス(糸ようじ)と歯間ブラシを痛みを感じる歯茎近くの歯間に入れてみました。

そうするとそのフロスや歯間ブラシにはしっかり”血”が付着しているではありませんか!それを鼻に近づけてみると、ドブのような臭い つまり歯槽膿漏の臭いだったんです。一度歯槽膿漏に罹患すると治らないということを聞いていましたので、ひどいショックを感じました。

糸巻きフロスと糸ようじの話

通常のデンタルフロス(糸巻きフロス)と糸ようじ(Y字フォルダータイプ)

現在はデンタルフロスの主流は「糸巻きタイプのフロス」と「糸ようじ」(Y字フォルダータイプ)ですが、どちらが良いでしょうか。

30年以上のフロス経験を持つ私の意見は、圧倒的に糸ようじ特にY字フォルダータイプ(画像右)が使いやすいです。

通常の糸巻きデンタルフロスは小さいと奥歯に届きません。私の口は小さく、奥歯の歯間までフロスが届きにくく、無理やりすると力が入りすぎ唇の端を切ったり、歯間の歯茎を痛めた経験を何度もした。そのためにフロスの習慣を確立できないでいました。

一方今主流になりつつある糸ようじとくにY字フォルダータイプの糸ようじは力を入れずに利用できるので、毎日3回利用しています。

確かにコスパは糸巻きタイプのフロスよりも、Y字フォルダータイプの糸ようじのほうが悪いですが、無理なく毎日使えて、ドブのような臭いが発生する歯槽膿漏(歯周病)の予防になるなら安いものです。

私はかかりつけの歯科医で勧められた、ライオン DENT.EX ウルトラフロス を利用しています。特に病院が購入している1箱40本入りの院内指導用糸ようじはコスパが圧倒的にいいですよ。

翌時の朝もフロスですべての歯間を一箇所ずつ掃除しその都度臭いをかぐと、やっぱり痛みのある一箇所だけからドブのような臭いがしたのです。

歯周病が原因の口臭を自分で確認する確実な方法とは ❓

”口臭を確認する方法”でネット検索すると、たいてい以下の方法が取り上げられています。

  1. ビニール袋・コップ:息を吹き入れたビール袋やコップを鼻に近づけて嗅ぐ。
  2. 口臭チェッカー(測定器):Amazon 等で販売されています。臭いを検知するだけの口臭チェッカーは低価格ですが、歯周病由来の口臭を測定する機器は高額です。
  3. 歯間ブラシやデンタルフロス:歯間一箇所ごとに臭いを確認する。口臭発生源となっている歯/歯周(歯茎)を特定することも可能です。一番オススメ方法です。

以上の3つの中で、私が確実に歯周病由来の口臭を確認できたのは、3番目の歯間ブラシやデンタルフロスで歯間を一つずつ確認するというものです。発生源となっている歯や歯茎まで特定できます。お試しあれ。

どぶのような口臭と歯肉炎の治療

翌日すぐに歯科へ予約を入れて、翌々日に受診。

歯科では、レントゲンと歯周病や虫歯の検査を受けましたが、歯科医いわく

「歯茎が腫れている程度で、歯周病でも虫歯でもありません。歯をしっかり清掃しましょう。自宅でも 歯間ブラシやデンタルフロス(糸ようじ)を利用してしっかり清潔な状態を保ってください!」

と言われました。少し安心しました。歯槽膿漏(歯周病)ではなかったのです。つまり歯茎が腫れて出血する状態つまり歯肉炎でした。

しかし、歯科でしっかり歯石などを取ってもらっても、毎日自宅でしっかりブラッシングしても、その 1 箇所だけからドブのような臭いがフロスから発生するのです。歯科でも、毎日のブラッシングでも歯槽膿漏の臭いを抑えることができなかったのです。

臭いが発生する部位は左上の第3大臼歯(親知らず=智歯)と第2大臼歯の間。

繰り返しますがドブのような臭いが発生する部位(歯茎または歯間)はいつも決まって特定の一箇所だけでした。

左上の第3大臼歯(親知らず=智歯)と第2大臼歯の間に通した歯間ブラシから決まって歯槽膿漏の臭いがするのです!この1箇所だけから悪臭がするのです。(日頃からデンタルフロスを臭ってみるって大切ですよ。不快ですけどね。)

毎日食後 1回10分合計3回、歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロス(糸ようじ)でしっかり汚れを取っているにもかかわらずです。しかも臭いが発生する場所には、ブラッシングしたあとマウスウォッシュ(コンクールF)の原液を直接塗布しているのに。

とにかく、虫歯や歯周病ではないなら、毎食後の歯の掃除で、歯槽膿漏の口臭は必ず抑えられると思い、毎日、3食後必死にフロスとデンタルリンスをしました。以下の通りです。

  1. 歯ブラシ:歯科医が勧める歯ブラシ で丁寧にブラッシング。
  2. 歯間ブラシ:歯間(隙間)の大きさに合わせた歯間ブラシで歯茎を傷付けないように丁寧にブラッシング。
  3. デンタルフロス(糸ようじ):歯科医から勧められたY字ホルダータイプの糸ようじで、すべての歯間をしっかり清掃。
  4. ポイントブラシ:磨いた歯を舌先で確認し、ざらついている部分を先の尖ったポイントブラシで磨き直し。
  5. デンタルリンス(マウスウォッシュ):歯科医で販売しているマウスウォッシュ「コンクールF」で仕上げる。

しかしその3週間後、再び同じ箇所に鈍痛が走り始め、夕食時にはひどく痛みました。

抗生剤でドブのような口臭が完全消失

翌日夕方に同歯科医院に電話しました。すでに受付時間が過ぎていたので、「抗生物質だけでもいただけないか」とお願いし、薬だけいただきました。抗生剤(アジスロマイシン 250mg)です。歯周病や虫歯 などがドブのような口臭の原因の場合、抗生剤が聞く場合があるというネット情報を聞きかじっていたからです。(歯周内科治療的な考え方。)

アジスロマイシン錠 250mg。1日1回2錠を3日連続で飲むと、効果は1周間続く。

■ 歯肉炎や虫歯由来の口臭に抗生剤(物質)は有効なのか?

ネットで調べると、この治療法については歯科医によって意見が別れます。

  • 有効である:口内除菌薬やアジスロマイシン等の抗生剤(内服薬)で除菌する。(歯周内科治療の考え方)
  • 有効でない:臭いは磨き残しがプラークなった状態から発生するもの。抗生物質はそこまで届かない。

口臭の原因や考え方の違いから意見が分かれるのは当たり前ですが、「抗生物質は口臭に有効である場合がある」という歯科医の意見がある限り、飲まないという選択肢はありません。

口臭をなんとか抑えたいのです。それで抗生剤の処方を強くお願いしました。私の担当歯科医は「これで治るかもしれません」とか「口臭は消えますよ」とかは主張しませんでした。

しかし、抗生剤を飲み始めて3日後には、いつもの箇所からの”あの歯槽膿漏の臭い”が完全に消えたのです。

これで、コロナ禍が完全に収束し、以前と同じように人に接触する機会があっても、口臭が原因で引け目を感じる必要はなくなりました。感謝!

結論歯肉炎、歯周病からくる病的口臭には抗生物質は本当に効く場合があるのです。

虫歯の治療も口臭を抑えるのに大切と判明

しかし、痛みは引き続き残っていましたので、再度病院に行き同抗生剤を処方してもらいました。その折、診察された先生曰く「以前の治療跡が虫歯になっているかも。痛みはそこから来ているかもしれませんね。ひとまず治療をしたほうがいですよ」とのことで、1週間後に虫歯を治療しました。

虫歯治療から数週間は強く噛むと少し痛みを感じますが、日に日に痛みが消失してしているのが分かります。

ここまで口臭に関する症状と処置を時系列でまとめてみると、以下の通りです。記憶は曖昧ですが、

歯槽膿漏の臭いを克服した経過
  • 8月25日
    歯槽膿漏の臭いを初めて確認

    歯間ブラシに出血の跡。不謹慎ながら鼻に近づけると、歯槽膿漏の臭いがしてひどいショックを受ける。

  • 8月27日
    歯科で診察と清掃

    歯科でレントゲンと検査するが異常なしと診断。歯周ポケットを丁寧に掃除してもらい、歯石も除去。

  • 中間
    丁寧な歯磨きにいそしむも、臭いは収まらず

    毎食後に丁寧なブラッシングを継続する。歯槽膿漏の臭いは決まって特定の部位から発生し続ける。ちなみに間食は一切なし。

  • 10月10日
    抗生剤を服用

    再度歯茎に痛みが発生。歯科から処方してもらった抗生剤(アジスロマイシン 250mg)を3日間飲む。

  • 10月13日
    口臭が消える

    まだ食事をすると鈍痛が発生するが、歯槽膿漏の臭いはピタットおさまる。抗生剤のおかげだと思われる

  • 10月20日
    再び抗生剤

    痛みが継続するので、再度歯科へ。以前の治療跡の虫歯かもしれないと、治療を勧められるが、痛みがひどいのでひとまず、再度抗生剤(アジスロマイシン 250mg)を再度処方してもらう。

  • 10月27日
    虫歯の治療に踏み切る

    やっぱり痛みが続くので、歯科医の勧めどおり虫歯の治療を受ける(麻酔あり)

  • 10月29日
    歯痛が消失しはじめる

    痛みが引き始める。痛みは虫歯が原因だったのか?

  • 11月1日~
    痛みも口臭も消失

    強く噛まない限り痛みは感じない。口臭も依然として発生しておらず。フロスでも例の1箇所からは臭いを感じなくなる。

以上のように、歯茎の特定の箇所からのみいつも発生する歯槽膿漏の臭いには、抗生剤が抜群によく効くという話でした。

しかし虫歯を治療しないと根本から口臭を抑えるのは難しかった違いありません。

というのはフロスが1箇所だけから臭っていたといいうことは、

  1. そこに食べかすが付きやすい ① 噛み癖、② 歯並び、③ ブラッシングの癖があった。
    ┗➔ 後日、口臭がしなくなり治療が終了しても、食後の歯の掃除では、いつも一箇所だけから食べかすがフロスや歯間ブラシに付着している
  2. 1の理由で、歯と歯の間に虫歯があり、歯科医でも確認しづらい状態にあった。
  3. 虫歯を放置していたら、さらにプラークが溜まり、ドブのような臭いは発生続け、それだけでは終わらず、抜歯や本格的な歯周病になった

と考えられるからです。

毎日、しっかり歯のブラッシングをしましょう。歯間ブラシやフロスも必須ですよ。

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