ダイハツは今年の夏に新型の軽自動車「イース」(e:S)を発売し始めることを、会長の白水氏が明らかにしました。第3のエコカーとして登場します。
この新型軽自動車「イース」はの特徴は、軽自の中でも業界最高の燃費30km/?を達成しており、価格も70万円代。これから益々節約に走る庶民の懐具合に優しい究極のエコカーになりそうです。
更新情報
2011年9月29日追記:トヨタ自動車はこの「ミライース」をトヨタブランドで発売することを正式に発表しました。これでダイハツからのOEM供給の軽自動車は「ピクシス スペース」に続き2台目です。なお、トヨタから発売される「イース」の価格はダイハツと同じで79万5千円からとなっています。
2011年9月20日追記:いよいよ、「ミラ e:S(イース)」が9月20日に発売開始されました。2WDと4WD仕様があり、燃費は10・15モードでそれぞれ32.0km/?と30.0km/?です。以下の記事に詳細情報を加筆します。
2011年8月22日追記:ダイハツの8月22日の発表では、新型車を第3のエコカーとして紹介し、価格は79万5,000円から(北海道地域は81万750円~)とし、ギリギリの70万円台に押させえたようです。
2011年7月20日追記:ダイハツの7月19日の発表では、新型車「イース」の発売は9月になるとのこと。間もなく予約ができるようになります
では、
- なぜそんなに低燃費?
なぜそんなに低燃費?
私も現在スズキの軽自動車に乗っていますが、カタログ仕様によりますと、燃費は23km/?となっています。(実際には10km/?台ですが)
しかしダイハツが今回発表した、軽自動車「ミラ イース」は2WDでは、JC08モード燃費では30km/?、(10・15モードでは32.0km/?)にすることを達成しています。驚きです。ハイブリッドエンジンでもないのにその燃費を出したことは自動車業界でもかなり衝撃的らしいのです。
ではどのような構造にしてそのような低燃費を達成したのでしょうか?以下のような構造で全重量を700kgという60kg以上のダイエット(軽量化)を図ったようです。(同社製のミラ2WD/CVTとの比較)ニュースリリース
- 全長を短縮・・・ダイハツ「ミラ」に比べると295mm(約30センチ)短い。 (試作車のみで、正式車では「ミラ」と同じ全長です)
- ホイールベースの短縮・・・ダイハツ「ミラ」よりも315mm(約32センチ)短い。 (試作車では左記のとおりでしたが、正式車では35mmしか短くなっていません。)
- 軽量シートを採用
- 車体の一部を鉄から合成樹脂に変更
さらに低燃費のためにすでに「ミラ」などにも採用している停車直前から機能するアイドリングストップ機能を搭載。また、エンジンは独自の技術で燃焼システムを向上させたり、外部EGRによってターボシステムのように排気ガスを吸気に再び取り込むことで低燃費を実現できたそうです。
以上、従来の軽自動車に比べて約32%の低燃費化を実現した要因と燃費改善率をまとめてみると
- エンジンの燃焼効率改善・・・・14%
- アイドリングストップ機能・・・・・10%
- 60kgの車体軽量化・・・・・・・・5%
- 空気低効率の低下・・・・・・・・・3%
なお第三のエコカー「ミラ イース」の各グレードの価格は以下の通り79万5千円からです。
東京モーターショー2009で出品されて以来、影をひそめていた感があるダイハツの「イース」ですが、いよいよ2011年9月20日に第3のエコカーとして各地の営業所で販売が開始され、問い合わせが殺到しているようです。
東北地方太平洋沖地震で経済が低迷しつつあり、ガソリンが高騰している最中、燃費が30km/?で価格も80万円を切る新型軽自動車「イース」に皆の関心が集まるに違いありません。それに税金も安いですしね。
予約に関するする情報は各ダイハツの販売店からどうぞ。とにかく発売日は9月20日です。
コメント
「全長を短縮」「ホイールベースの短縮」「軽量シートを採用」「車体の一部を鉄から合成樹脂に変更」・・・軽量シート以外ウソです。(イースのコンセプトカーではやってましたが、ミライースではやってません。)
また「外部EGRによってターボシステムのように排気ガスを吸気に再び取り込むことで」・・・ターボはそんなことしてません。(排気ガスのエネルギーで吸気を圧縮するのがターボです。)
正しい情報の発信をお願いするとともに、クルマの正しい基礎知識ををぜひ身に付けてください。