ドコモのモバイル回線MVNO事業を手掛け好調なIIJmioが、NTT光の卸売「光コラボレーション」を利用した「IIJmioひかり」を提供します。NVNOの強力なライバルである NTT com のOCN光や、卸元NTTフレッツ光と料金を比較してみました。一番お得なのはいったいどこ?
MVNO事業を手掛ける回線事業者が続々と、独自の光回線サービスを提供しています。これまで、U-NEXTが「U-NEXT光」を、OCNが「OCN光」を発表しました。
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昨日、OCNと並んでMVNOのシェアを広げているIIJmioが「IIJmioひかり」というサービスを発表し、データ通信とセットで契約したユーザーに「mio割」という割引サービスを打ち出しました。データ通信および音声付きデータ通信の契約数にかかかわらず「IIJmioひかり」1契約あたり600円引きとなります。「OCN光」が1契約あたり200円引きで「OCNモバイル ONE」とのセット割を打ち出しましたが、「mio割」は600円と高額割引となっています。しかし実際に光回線との合計が気になります。
ではまず光回線単独つまり「IIJmioひかり」とNTTフレッツ光およびOCN光と比較してみます。フレッツ光は「ど~んと割」とグループ割(300円引き)を考慮にいれて、プロバイダはOCN(戸建ては1100円、集合住宅は900円)を選択した場合です。
NTT フレッツ光 | OCN光 | IIJmioひかり | |
---|---|---|---|
光回線 戸建 | 4410 円 | 5100 円 | 4960 円 |
光回線 集合住宅 | 3530 円 | 3600 円 | 3960 円 |
割引き | ー | – 200 円 | – 600 円 |
光回線だけを見れば、「IIJmioひかり」がOCN光より360円高く、フレッツ光より430円高くなっています。
さて、お次はSIMカードつまりデータプランを光回線にセットにしてOCN光と「IIJmioひかり」を比べてみます。
戸建で比較
まず戸建での比較から。
OCN光 + OCNモバイル ONE | IIJmioひかり + SIMカード | |
---|---|---|
70MB/日 | 5800 円 | ー |
100MB/日 | 6280 円 | ー |
2GB/月 | 6000 円 | ー |
3GB/月 | ー | 5260 円 |
4GB/月 | 6350 円 | ー |
5GB/月 | ー | 5880 円 |
7GB/月 | 6700 円 (500kbps) | ー |
10GB/月 | ー | 6920 円 (SIM3枚) |
「IIJmioひかり」はかなりお得ですね。2~3GB/月コースでは、740円も安くなっており、最低容量プランである70MB/日との比較でも540円も安いですね。
集合住宅で比較
さて、次は集合住宅(マンション)での比較。
OCN光+ OCNモバイル ONE | IIJmioひかり+ SIMカード | |
---|---|---|
70MB/日 | 4300 円 | ー |
100MB/日 | 4780 円 | ー |
2GB/月 | 4500 円 | ー |
3GB/月 | ー | 4260 円 |
4GB/月 | 4850 円 | ー |
5GB/月 | ー | 4880 円 |
7GB/月 | 5200 円 (500kbps) | ー |
10GB/月 | ー | 5920 円 (SIM3枚) |
集合住宅プランは戸建プランほどの差ではありませんが、70MB/日、2~3GB/月、4~5GB/月はわずかにIIJmioひかり のほうがお得です。
SIMカードの3契約/3枚で比較
SIMカードを3契約すると、OCN光はデータ通信1契約につき200円割引ですから、合計600円引きとなります。IIJmioひかり はデータ通信の枚数には関係なく600円引きのまま。
仮にOCN光で70MB/日のSIMカードを3枚契約すると、データ通信料金は2100円で光回線との合計は戸建が7200円、集合住宅が5700円となります。一方IIJmioはSIM3枚までOKの7GB/月プランは戸建で月額合計は6920 円、集合住宅で5920 円となり、こちらもOCN光より200円以上お得になっていますし、データ量も多いですね。
オプションや事務手数料
なお音声プランはIIJmioもOCNも700円を追加するだけです。
光電話対応のルータのレンタル料金は300円。さらにオプションとしてひかり電話を月額500円。またナンバーディスプレイ、キャッチホン、なども追加できます。
IIJmioひかり ははじめの2年が最低利用期間ですが、それ以降は解約月などなくいつ解約しても解約金は発生しません。
また、提携しているBIC SIMやELSONIC SIMでも割引対象となります。
最後に転用の事務手数料です。既存のNTTフレッツ光ユーザーが乗り換えつまり転用する場合の手数料は、IIJmioひかり が1800円で、OCN光は3000円です。ただしOCN光の転用手数料は2015年8月31日までなら無料となっています。
以上、MVNO事業でトップ2社つまりOCNとIIJmioの光サービス料金の比較でしたが、こうしてみるとあまり違いがないなという感想が正直なところでしょうか。
参考IIJ
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