ソニーはA4サイズの新たなタブレット端末の試作機「デジタルペーパー」を発表しました。1200 × 1600 px のフレキシブル電子ペーパを採用しており、紙に印刷したように読みやすいテキストを表示できます。おまけにマーキングしたりフリーハンドで書き込めるのでノート代わりにもできそうです。
社会はペーパーレス化に未だ強い抵抗を続けている様子ですが、ソニーはペーパーレスを求める時代のニーズにマッチした13.3型つまり4Aサイズのタブレット端末「デジタルペーパー」の試作機を発表しました。
iPadなどのカラーディスプレイではなく、Kindleのようにモノクロのフレキシブル電子ペーパー(E Ink Mobius)を採用しているために、読みやすく、消費電力もきわめて低く抑えられます。連続動作時間は、Wi-Fiをオフにして、PDFファイル1日1時間閲覧(5分間の手書き時間を含める)で3週間です。もし学校の授業でフル活用するなら、2~3日は充電なしで利用可能という計算になるでしょうか。
ただ読めるなら、iPadやKindleで十分かもしれませんが、「デジタルペーパー」の強みは紙に書いているかのように滑らかに書ける点のようです。プレスリールの表現で推測するに、単にマーカーでテキストをチェックするのだけではなく、サラサラと紙に書くようにフリーハンドでメモを書き込めるみたいです。これはかなり魅力的です。
対応ファイルは電子書籍規格のPDFを採用しており、Wi-FiやmicroSD経由でファイルをやり取りする仕様になっています。
「デジタルペーパー」を試験的に導入する授業が早稲田大学、立命館大学、法政大学で、今年中に行われ、結果次第では教科書のデジタル化に一層拍車がかかるかも?
ちなみに以下は、主な仕様です
- 本体・・・ 233×310×6.8mm(ディスプレイ部4.8mm)、質量(充電池含む) 358g
- ディスプレイ・・・13.3型(1,200×1,600ドット)フレキシブル電子ペーパー搭載、16階調グレースケール
- タッチパネル・・・電磁誘導方式ペン入力対応タッチパネル、クリアタッチパネル(光学式)
- メモリー・・・ 内蔵 約4GB、microSD対応
- 表示可能フォーマット・・・ .pdf
- 無線LAN・・・ IEEE 802.11b/g/n(2.4GHz)準拠
- 電源・・・内蔵型リチウムイオン充電池、充電池持続時間 最長3週間(Wi-Fi機能オフ時)
■ 私はこう思う!
上記の「デジタルペーパー」が、極薄かつ紙のように読み書きできるのはいいのですが、本格的に教育現場に普及するには、動画やリアルタイムの双方向性など教育的機能をふんだんに搭載可能なカラー表示のタブレット端末(iPad,Androidタブレット)を凌駕する目玉が必要になってくると思います。しかし、私個人はモノクロのPDF形式の資料を用いて資料の研究に励むことがあるので利用価値は高いと思う次第です。
参照:sony
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