スマートフォンのパケット通信費を削りたくてダブル定額(2段階制のパケット定額)はすぐに上限に達するので現実的でないと感じる場合も多いようです。ではそんな場合、どうすれば通信費を抑えることができるでしょうか?
解決策は、パケット通信を利用する音声通話アプリ(IP電話)をとことん利用して、通話料金を極限まで抑えるのが通信費を抑えるかなり有効な手のようです。
ではいわゆるモバイルIP電話アプリの中で、どれがいいのでしょうか?
通話料金はSkypeより「050プラス」がお得
キャリア(携帯会社)の通話料金プランを見直して、最低の基本料プランに設定するのと同時に、パケット定額をフルに利用するIP電話アプリを使ってできるだけ通話料金を抑えたいですね。
そこで現在の代表的なIP電話アプリである4つ(NTTの「050プラス」、スカイプ、LINE、Viber)を比較する必要があります。いずれのサービスもAndroidスマートフォン、iPhone対応です。
その比較ポイントに関して、日経トレンディ2012年3月号がとても参考になりました。音声通話アプリを利用するにあたって以下の2つの点がチェックポイントです。
- アプリ未起動で受信できるか?・・・
アプリを常時起動しておくとバッテリーの消耗スピードが激しい。その点で、「LINE」や「Viber」は、着信があるとアプリが自動起動するプッシュ通知型なので実用的ですが、スカイプや「050プラス」はアプリを起動していないとリアルタイムの着信は不可能。しかしそれぞれには、留守番電話サービスがあり伝言をメールで転送してくれます。スカイプの留守番電話は、Skypeボイスメールというオプションで3か月700円で現実的ではありません。
- 外部回線に発信できるか?・・・
不特定多数の固定回線や携帯回線に音声発信が可能でなければ、通常の電話機として使えませんね。「LINE」や「Viber」はアプリに特化したサービスなので外部回線への発信は不可能。スカイプと「050プラス」は可能ですが、その際の料金は以下のように「050プラス」がスカイプより固定回線、携帯回線への発信いずれの場合でも有利です。
上記の2つの条件を十分満たすIP電話アプリやサービスは今のところ存在しないようです。
したがって、代表的なIP電話アプリである上記の4つ(NTTの「050プラス」、スカイプ、LINE、Viber)を比較すると、
■ 最善の選択肢は「050プラス」と「LINE」の併用
が一番お得で実用的であることが分かります。確かに315円の毎月の基本料金がかかりますが、固定回線へ9分以上かけるならすぐに元は取れそうです。それに「050プラス」は電話番号を通知してくれますから、相手にも安心で、ビジネスにも使えます。「050プラス」
050プラス | Skype | LINE | Viber | |
月額基本料 | 315円 | 0円 | 0円 | 0円 |
同一アプリ間 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
番号通知 | 可能 | x | x | x |
固定回線へ | 8.4円/3分 | 3.22円/分 + 9.9円/回 | x | x |
携帯回線へ | 16.8円/分 | 17.5円/ + 9.9円/回 | x | x |
外部回線からの着信 | 可能(無料) | 3か月間2250円のオップション | x | x |
アプリが常駐していない場合 | 留守番電話(音声データのメール送信あり) | 留守番電話 (3か月700円のSkypeボイスメール) | プッシュ通知 | プッシュ通知 |
IP電話アプリのデメリット
たしかにIP電話アプリを利用すれば音声通話料金は劇的に節約できそうですが、デメリットも大きいようです。というのは上記のIP電話アプリによる通話のいずれも、電波の状況、データ回線状などで音声が聞きづらくなったり、遅延が発生することも多いようです。
ですから上記の記事によると、キャリア通話をすべてやめて、IP電話に切り替えるのは早すぎるとのことです。
コメント