「料金は安いが電波が届きにくい!」と揶揄されていたソフトバンクですが、総務省に利用申請していた900MHz帯を獲得したようです。これで電波状況が改善され、ドコモとKDDI auの回線品質がほぼ横並びになったそうです。次期iPhone5(仮称)はこのプラチナバンドを利用できるようになる予定。これで料金体系で不利になるドコモとKDDIはどうする?ユーザーの移動があるのか?ひとまず静観すべき理由とは?
つながりやすい900MHz帯を獲得
実はこの「プラチナバンド」とも呼ばれる900MHz帯にドコモ、KDDI、ソフトバンク、イーモバイルの4社が利用申請を総務省に提出していたようです。ドコモやKDDIはすでに無線通信感度が良好な800MHz帯を使っています。一方ソフトバンクは感度が悪い、いわゆる「つながりにくい」1GHz帯を利用しおり、不評をかっていました。
しかし、今回総務省により感度が800MHzとほぼ同じとされる900MHz帯を獲得したことにより、ソフトバンクの回線品質は大幅に向上するわけで、ドコモやauと互角になったとされています。日本経済新聞
ソフトバンクの孫社長はかねてから、電波をつながりやすくするために、巨額の設備投資をしてきましたが、900MHz帯が利用できるようになり一気に通信網の整備を開始します。アイフォンの新型であるiPhone5もこのプラチナバンドを利用できるようになるので、auのiPhone5やもしかしてドコモからも販売されるかも知れないiPhone5と互角のつながりやすさになる予定です。
携帯やスマートフォンユーザーの最大の悩みはランキングトップは「料金プラン」です。ですから携帯各社を比べて、回線のつながりやすさがほぼ互角になってゆくなら、料金プランが安いキャリア利用に越したことはありませんね。そこでソフトバンクへ乗り換えるか?
ソフトバンクへ乗り換えるか?
そのようなユーザーの悩みを知っているドコモやKDDIはソフトバンクへの転出を防ぐために、きっと料金プランをソフトバンクに近づけてくるに違いありません。そうなれば、ソフトバンクも料金プランの見直しをはかり、料金的に優位性を保とうとするに違いありません。
ですからソフトバンクが900MHz帯を獲得したので、ドコモやauから乗り換えようとするのはまだ早すぎるかも。いずれにしろ、このプラチナバンドは夏以降利用可能になり、現行の携帯やスマフォでは利用できないので、それに対応する機種やiPhone5が発売されてからですね。
とにかく、総務省からソフトバンクへ900MHz帯の利用認可が下りたことは、ソフトバンクユーザーには朗報です。それはまた、ドコモやauユーザーにとっては、利用料金が安くなる可能性が高くなったということにもなります。したがって携帯ユーザーはしばらく静観となりそうです。
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