今年10月1日から3年間の時限立法で実施されることになった国民年金の未納保険料の「後納制度」。その案内が「ねんきんネット」に登録しているユーザーとしての私に、以下のようなメールが届きました。未納期間を最長10年間までさかのぼって後納できるわけですが、はたして自分が後納できる保険料の金額と月数はどのくらいあるのだろうか?将来受け取れる年金は「後納制度」を利用するのとしないのとでは、どれほど差額があるのだろう?といった疑問を簡単に解決できるようになりました。
国民年金の「後納制度」とは?
国民年金の保険料納付をほったらかしにして未納にしている人があまりにも多いことはよく話題になりますね。このままだと年金制度の基盤を保てないし、未納にしている人も将来的に困り生活保護などに頼らざるを得なくなるといったことが生じます。
そこで政府は国民年金の「後納制度」といって、未納期間を最大10年間までさかのぼって後納できる制度を今年の10月1日から開始します。(保険料の「追納」は「後納」とちがって保険料の免除を受けた方が行うことです。詳細はいくら増えるの?国民年金未納分を10年間さかのぼって支払い可能に!年金確保支援法(後納制度)の開始時期と手続き方法|アマモ場からどうぞ。)
さて、冒頭でも述べたように、国民年金の加入者が、自分の場合にどれほどの月数さかのぼり、どれほどの保険料を納めれば「後納」できるのだろうか?「後納」するのとしないのとでは、将来の受給額にどれほどの差額がでるのだろうか?という疑問がわくかもしれません。そんな疑問を簡単に解決してくれるサービスが「ねんきんネット」で始まりました。
たとえば、納付状況の確認画面を見ると後納可能な月は「後納」と記されています。
後納可能な月数と保険料(納付額)の確認
それを調べるためには、まず「ねんきんネット」の使い方 を参考にして、ユーザーアカウント(ID)を取得し、「ねんきんネット」サービスへ行きログインします。
その後「年金記録照会」へ。
保険料の納付状況
「赤」は免除の月を表しており、「未納」扱いにはなっていません。それにしても私は「免除期間」が長すぎますね。
「後納制度」を利用可能な場合月があれば、この部分が「後納」と表示されます。
また、上部のメニューの「追納・後納可能月数の金額の確認」を見てみます。
私の場合は、直近の一か月が納付可能となっています。最近、数年分の「追納」(免除した保険料を10年さかのぼって納めること)をしたからです。
年金受給の見込み額の算定
さて、年金保険料の「後納」や「追納」をすると、将来受け取れる金額はどれほどになるのでしょうか?
下の欄に、「後納可能月数」に応じて納付月数を記入して、「納付期間を反映」をクリックすると保険料の合計金額がその右に表示されます。それが「後納」で納めるべき保険料です。
さらに「後納」することによって受け取れる年金額をシミュレーションするために「年金見込額試算へ進む」をクリック。
メニューにしたがって、条件を記入していきます。
そすると「予想される収入と年金見込額」は以下のようになりました。つまり60歳まで保険料を納付し続け、65歳から受給を受けるとすると、月額4万8千円しかもらえません。
以下は60歳以降も自営業で働いて月額20万円の収入(取らぬ狸の皮算用ですが)があるという計算でのグラフです。年金の受取が少ないですね。
以上が今年(2012年)の10月1日から開始される国民年金の「後納制度」についてのまとめで下。お金に少しでも余裕がある方は是非「後納制度」を利用しましょう。
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