ユーチューブ(YouTube)で生計を立てているアマチュア映像クリエーターには、年収が1千万円を方(米国)も出ているそうです。「ユーチューブ・パートナープログラム」からおいしい蜜を吸っているアマチュア映像作家さんたちの話ですが、かなりの数の方がそれだけで生活できるほどの広告収入があるそうです。しかし、中にはヒットが続かずに生活がなりたくなった方も多くいるとか。2013年2月13日放送のNHKクローズアップ現代で、ユーチューブでなんとか生計を立てようと奮闘しているクリエーターの実態が紹介されていました。以下にまとめてみます。
増加するユーチューブ動画投稿生活者たち
NHKクローズアップ現代で特集されていたユーチューブ動画投稿生活者たちの実態を一度知ると、この道で生計と立てていくことは簡単なことではなく、試しに投稿した動画がたまたまヒットしたくらいですぐに本業にできる才能が自分にあると思うのは大きな間違いだと判明しました。 NHK クローズアップ現代
番組では初めに、ユーチューブやニコニコ動画は一般人に大きな可能性を与えていることが紹介されていました。何気ない日常の動画を投稿すれば、国内だけでなく、言葉の壁を乗り越えて、海外でも人気を呼ぶことがあるのです。(それが収入に繋がるのがすご過ぎです。)
動画投稿生活者となった方は、広告収入が本業を上回って動画作成を事業にする方のこと。アメリカでは年収が数千万に上る動画投稿生活者が登場しています。
特にGoogleが動画投稿サイトである「ユーチューブ」でこのビジネスを拡大し、お年寄りから若い女性まで、動画投稿ビジネスに着手しているとの実態が報告されていました。(動画の再生回数が増えれば増えるほど、収入が増える仕組みは魅力的に感じるわけです)
成功者の実例
夫婦である伊藤トモアキさんと妻のリエコさん。キャラクター弁当で人気を博していることは有名ですが、去年の収入が月数十万になり、ユーチューブ動画で生計を立てることができるようになったそうです。妄想グルメ sweets deco bento toys etc. – YouTube
佐々木あさひ(sasakiasahi)さんは、メークの投稿などの「動ガール」として1700万回再生を記録。全く音声なしにメークをしている様子の動画を多数アップして世界的に人気が出ているとか。4年前に会社をやめて、動画で生活しているそうです。(うらやましい!)
佐々木あさひさんの自宅のスタジオの様子は、もはやアマチュアでなくプロレベルのものでした。(音声、カメラ、照明にかなりお金をつぎ込んだな~)
「こんなに好きなことをして、楽しくお金を稼げるのはハッピーです。」と佐々木あさひさは生き生きとした生活を送っていることを感じさせる感想をNHK番組の中で述べていました。(そんな動ガールたちを招いて、化粧品メーカーが売り込みを図っているようです。ステマではありません。)
NHKクローズアップ現代ではGoogleが取材に応じているシーンもあり、Googleマネージャーのインタビューも映し出されていました。彼によると、有望な動画投稿者には機材の提供など、惜しみない支援を積極的に与えるとのこと。
ユーチューブだけでなく、ニコニコ動画も紹介されました。クリエーター奨励制度を実施しているのはよく知られています。その制度は、各クリエーターたちの会員費525円を集めた合計4億円を、再生回数に応じてクリエーターたちに分配するそうです。(これって危ない?)
動画投稿生活者の増加の背後にあるもの
愛場大介さんいわく、「ある程度稼いでいる人は多いが、生計を立てている人は一握り」と言っていました。(”そんなに少ないの?”という感想を持った方も多いと思います。)
気軽に始められる動画投稿の背後には、スマートフォンの普及があるとのこと。HD対応カメラ搭載のスマートフォンで高画質の映像撮影が可能になり、さらに編集まで行えます。そしてPCに頼らずにスマートフォンからそのままユーチューブなどの動画投稿サイトにアップロードできるのは、動画生活者を目指す方の増加に拍車をかけているとのこと。
そのように高機能モバイル端末で多くの動画がアップされ、さらにそれを閲覧するユーザーが長時間ネット検索を行い、効果的に広告をマッチさせること、これがGoogleなどのサイト運営会社の収益構造です。
動画投稿生活者が困窮し闇ビジネス登場も
動画投稿生活者の暗い側面もNHKクローズアップ現代で紹介されました。シカが線路をふさいでいる動画を何気なくユーチューブに投稿したところ、数十万円がGoogleから振り込まれていたのがきっかけで、調子に乗って会社をやめてしまった動画投稿者がインタビューを受けていました。動画一本で生計を立てようとしたのです。しかし、その後のヒット作が出ずに困窮者へとなってしまったのです。(悲しいい話です。動画投稿生活はそんなに甘くないですね。)
そこで「クリック屋」という闇のビジネスが横行し始めているようです。再生回数を増やしたいという動画投稿生活者の弱みにつけこみ、報酬を不正に引き上げるビジネスのこと。番組ではその「クリック屋」に協力している高校生のインタビューも放映されていました。その高校生はPCで依頼者の動画再生回数を不当に引き上げていることをそんなに悪いことと思ってないようです。
別のケースとして、人気の動画投稿ユーザーの中には、広告を掲載するのを拒否することもあるそうです。(もったいない?)
その一人、グラフィックデザイナーで子供を育ている松井三奈江さんが紹介されました。我が子の声を作成したアニメ映像に乗っけて投稿しているそうです。同じ悩みをもつ同年代の母親たちから人気が出てきたようです。
そこでGoogle関係者と思われる運営者から、広告出稿依頼を受けることに。しかし、コンテンツに変化が生じることを懸念して、広告の表示および報酬を拒否したそうです。(もったいない話ですが、自分のコンテンツに傷が付くのが嫌なのかもしれません。分かるような気がします。)
以上が、2013年2月13日に放送されたNHKクローズアップ現代の放送内容でした。ユーチューブ(Youtub)で生計を立てている動画投稿生活者たちの実態と闇の部分が分かったような気がします。(だれでも可能なおいしい話ではないなと感じましたね。)
コメント