ノートPC 必要な延長保証は4年と言える理由とは? メーカーごとの延長保証を比較

PC,モバイル

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長年ノートPCを使っていると、何度も故障やトラブルに見舞われ、そのたびに「延長保証に加入していればよかった!」と感じることがあります。愛着がわかないノートPCならまだしも、とても愛着が深まったノートPCが突然故障し保証が切れていた場合「保証を○年延長しておけばよかった」と何度か悔いた経験があります。でも保証の延長それも特別保証は結構な金銭的負担が発生します。したがってノートPCを選んだり購入する場合は、故障を前提に、つまり数年間の特別保証もセットに考える必要があります。そこで、以下の記事では、ノートPCで人気なメーカーごとの延長保証や特別保証オプションの比較をします。手頃な購入価格で使いやすいノートPC、かつ手頃な価格で延長保証してくれるメーカーを見極めましょう。単なる人気のノートPCというだけで飛びつかないようにね。でもその前に、ノートPCの平均的な寿命から割り出す必要な延長保証の長さについて考えましょう。

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ノートPCの必要な延長保証は4年と言い切れる理由とは?

筆者
筆者

パソコン壊れたしまって!

オペレーター
オペレーター

保証切れていますね。

修理代は約5万円です。

筆者
筆者

修理代5万円?

無理だ!!!

涙・・・。

私ごとですが、最近タッチパッドが壊れて、上のような絶望感を味わいました。Dell ノートPC 13インチモバイル「XPS 13」です。購入時点はめっちゃ高額でした。

購入してからまだ2年弱しか経っていませんでした。

幸いタッチパッドを使った通常クリック(ボタン)だけが壊れていたので、ジェスチャーによるクリックは利用可能、よってマウスなしでもノートPCの機能は果たします。しかし非常に残念です。

この故障で「どうして延長保証に入っておかなかったんだ!」と深く後悔しました。

パソコンの延長保証に入っていなかったことを嘆く。

これまでノートPCは軽く5台買い替えていますが、4台は故障でした。いずれも延長保証には入っていませでした。

今回の故障で決意しました。

筆者
筆者

次にノートPCを購入したら絶対に延長保証オプションに加入にするぞ!

でも何年間の延長保証に入ればいいの?

そうです。問題は何年間の延長保証に入っておけばよいのか?ということです。

そのカギはノートPCの寿命と買い替えサイクルを知っておく必要があります。

ノートPCの寿命と買い替えサイクルとは?

沢山のパソコン修理業者に尋ねた結果は、以下の通りです。

ノートPCの寿命5年と言われています。
ノートPCの買い替えサイクルは3~5年と言われています

※ 13インチなどのモバイルノートPCはもっと短いです。これは実体験からです。

したがって買い替えを含めたノートPC運用コスパを考えると以下の通りです。

  • ➡ | ➡ | ➡ | ➡ | ⇨…5年目以降:故障してもOK。買い替え時。
  • ➡ | ➡ | ➡ | ➡ | 4年目まで:延長保証は最低でも4年は必要。(1年目のメーカー保証を含む。)

ノートPCに必要な延長保証:4年

ノートPCの寿命となる5年目以降、いつ故障しても買い替えるという予定で、それまでの4年は保証に入っておきたいですね。これが結論です。

◼ PCの税制上の法定耐用年数は4年(サーバーは5年)

上記ではまわりくどく、ノートPCに必要な延長保証を平均的な寿命から計算していました。

しかし法律ではPCの法定耐用年数は4年と決まっています。ですからノートPCは4年もたせることを前提として選んだり購入したりすべきであることが裏付けられますね。国税庁

ではどんなノートPCを選べば?➜ 4年間はサクサク動くスペックを

したがってスペック的に最低4年はサクサク動くノートPCが必要です。

4年はサクサク動いてももらうための必要なスペックは?というと、私の経験から以下の3点を購入時点で満たしておけばOKです。

※以下はあくまでもビジネス用途、つまりMicrosoft Office を中心にしたドキュメント作成、動画や画像の簡単な編集、動画鑑賞などの用途です。(ネットゲームや長時間動画の編集等には外部GPUを含めた高スペックPCが必要。)

  • CPU:Intel ならできるだけ新しい世代の Core i7、Core i5なら末尾がP/H以上。間違っても新世代だからといって Corei 3や Celeronシリーズを購入してはなりません。IntelではなくAMDなら Ryzen 7 やRyzen 5 Hシリーズです。
    ※ Intel の Pシリーズは第12世代で登場しているシリーズです。例 Core i5-1250P。
  • メモリ:16GB以上
  • ⭕ストレージ(SSD):写真/ビデオを保存するなら1T~2T。ビジネスなら最低でも500GB。

以上のスペックを満たすノートPCは10万~20万円ぐらいします。たとえば Inspiron 14 2-in-1ノートパソコン(2022年4月1日発売) ならOKです。

ぶっちゃけ、ノートPCの以下の機能は必須ではありますが、スペック(性能)はそこそこで十分です。(必要なら別売りで拡張可能だから。)

  • カメラ:ついていればOK。
  • スピーカー:ついていればOK。
  • マイク:ついていればOK。
  • ディスプレイ:FHD(1920×1080p)なら十分。(必要なら別売りモニターのデュアルディスプレイで拡張可能)
  • 指紋などの生体認証:不要。(生体認証機能は魅力的に思えますが、本体価格が割高になり、単純に故障する可能性も高くなります。それだけに延長保証のオプションも割高になります。認証はWindowsのセキュリティ機能で十分、例えばPINコード入力必須にする。)

壊れやすさって何で決まるの?

延長保証オプション料金を含めたコスパの高いノートPCの選び方を論じるにあたり、どんなノートPCは壊れやいのかを知って置く必要があります。

一昔前にメーカーごとのノートPCの故障率ランキングが話題になりました。結果はヒューレットパッカーやレノボそしてDell製品の故障が多いということが暴露されました。

同時に、販売台数つまり母数が多いということも事実であり、一概にメーカーだけでノートPCの壊れやすさを判断できないということも判明。

それで2022年の現時点でノートPCの壊れる原因として一般的に挙げられるのは、

  • 持ち運びする機会が多い。(ヒンジ部分や液晶画面の外部破損および内部的な破損。)
  • 発熱しやすい(ゲーミング・ノートPCのように高スペックな部品が排熱しずらい狭く薄い空間に高密度で配置されている。)

確かに❶ 衝撃に弱いノートPCはありますが、持ち運びには注意するしかありません。耐衝撃性の強いノートPC(富士通、NEC)を購入するなら別ですが・・・。

次に故障の原因となるのは、❷発熱です。薄くて高スペックなPCほど発熱が問題になり、故障の最大の原因になっているという事実を直視する必要があります(薄くて高スペックはだれでも魅力的に見えますもんね。しかし内部は熱放熱効率の悪い密閉状態。おまけにすぐにファンがゴミだらけに)。

Dell ノートPCの冷却ファンにゴミが付着し、熱による故障の原因となっている。

繰り返しますが、一般的には薄く高スペックつまり高額なノートPCほど故障しやすいです。

しかしすでに述べたように、5年目は故障する覚悟で、最低4年間はサクサク動かせるためには、それなりのスペックが求められます。一方それなりの(高)スペックは故障しやすいという、トレード・オフの関係になってしまいます。

まとめると、

最低でも4年間はサクサク動くノートPCはある程度のスペックが必要。それゆえ、比較的故障もしやすいという矛盾をはらむ。

という結論に達します。

したがって、ノートPCのコスパを高める(できるだけ故障せず、安いものを選択)ためには、

  1. 同じスペックなら安いノートPCを選択。
  2. 保証の延長や特別保証オプションを充実させる。

この2点がノートPC購入(寿命)サイクルを念頭においた、最もコスパを高めるための基本的な点となるわけです。

それでこの記事は 「2.」の「保証の延長や特別保証オプションを充実させる。」させるために、各社の保証オプションを比較します。

以上、長くなりましたが、本題に入りましょう。

◼必要な延長保証 4年

を念頭において各PCメーカーが販売しているノートPCの延長保証オプションを比較します。

その前にノートPCの延長保証には基本的に2つの種類があることを知っておかねばなりません。次にその点を解説します。

延長保証の種類 は基本的に 2つ

ノートPCには延長保証の種類には大きく分けて以下の2種類があります。

  • 基本保証の延長(メーカー保証の延長):
    取扱説明書にある適正利用のもとで発生したハードウェアやOSの故障が対象となる修理。つまり法令で定められている1年無料保証枠を最大3年~5年に延長することが可能。例:HPは最大3年、NECや富士通は最大5年。
  • 特別保証:プレミアム保証、ワイド保証、などメーカーによって呼び名は異なりますが、基本保証(メーカー保証)では保証されない、水こぼしや落下などの不慮の事故、落雷や火災などの自然災害でも保証するサービス。自動車保険で例えるなら、車両保険のようなもの。ほとんどの場合、1回の上限金額が設定されおり、それ以上の部分では客が負担。例:HPは最大3年、NECや富士通は最大5年。
出典:fmv.fccl.fujitsu.com

いずれの保証の延長も購入時か、保証が切れる前(例:購入から1年間。)に登録または更新しなければ受けられません。当たり前ですけどね。

修理方法

ノートPCには修理方法として以下の2つのオプションがあり、料金は出張修理が高いです。

引取修理:メーカーの工場に送って修理。

出張修理:メーカー委託の修理業者が出張で駆けつけて修理してくれる。

出張修理は法人モデルのオプションに多いですね。

他にも、持ち込み修理があります。修理もしてくれるPC販売店に直接持ち込んで修理ことですが、非常に限られており、公式メーカー修理ではないことがほとんどなので、以下では省略します。

各メーカーごとの保証料金の比較表(メーカー人気順)

基本保証の延長で比較

紹介順序は日本での販売台数順つまり人気順となっています。(NECとレノボは現在「NECレノボ」となっており、日本での販売台数は1位となっています。)

1年2年3年4年5年
NEC無料10,450円13,310円16,170円
レノボ
(引き取り修理)
例:IdeaPad Flex 550i の場合
無料4,400円7,040円\最安/
10,560円
×
HP
(引き取り修理)
※ Pavilionシリーズの場合
無料7,700円11,000円××
富士通
()カスタムメイドモデル
無料10,230円
(0円)
14,850円
(4,950円)
20,460円
(10,230円)
Dell
引き取り修理
※Inspiron 15 3000
(Core™ i7-1165G)
無料5,202円9,038円16,086円×
dynabook(旧 東芝)無料10,450円20,900円
ASUS無料××××
Apple(Mac)無料××××

基本保証の延長オプション料金は、レノボが安いですね。しかもしっかり4年保証まであります。

一方日本メーカーはオプション料金が高いです。

ここまでは基本保証の延長つまり、通常利用で壊れたときの保証でしたが、加入したいのは以下の特別保証(プレミアム保証)、つまり水こぼしや落下などによる故障でも無料で修理してもらえるオプションです。しかも最低4年必要です。

特別保証(プレミアム保証)での比較

以下は水こぼしや落下など不慮の事故によるノートPCの故障を保証してくれるプランの比較です。

1年2年3年4年5年
NEC15,840円21,120円26,400円
レノボ(本体ごとに価格は異なる)
例:IdeaPad Flex 550i の場合
「引き取り修理」
+「アクシデント・
ダメージ・プロテクション」
3,850円12,920円27,390円36,520円×
HP(本体ごとに価格は異なる)
例:「HP Pavilion 15-eg(Intel)」の場合
20,350円×
富士通
()カスタムメイドモデル
23,100円
(13,200円)
29,700円
(19,800円)
36,300円
(26,400円)
Dell
引き取り修理
※Inspiron 15 3000
(Core™ i7-1165G)
1,096円6,754円11,138
\最安/
18,642
×
dynabook(旧 東芝)15,840円26,400円
ASUS
1年に1回のみ。
14,800円××
Apple(Mac)
※MacBook Air の場合
22,800円××

4年の特別保証オプション料金が最安なのはDellという結果がでました。

私もここ2年はDell製のノートPCを利用していますが、高スペック・ノートPCとして最もコスパが高いと感じています。

\ハイスペックPCがお得! /

◼ この記事で解説しているDellノートPCの保証の詳細は Dell からどうぞ。

~・~・~・~

以上が、メーカーごとの4年間特別保証(プレミアム)保証のオプション料金の比較でしたが、以下では各メーカーの保証を大まかに解説します。

ちなみに、2021年 ノートPCのシェアは以下の通り

  • NECレノボ:29.4%
  • 日本HP:15.4%
  • FCCL(富士通):12.8%
  • Dell:12.7%
  • Dynabook:7.2%
  • アップル:5.0%
  • その他:17.6%

特需反動で前年比16.9%減の1322.1万台に留まる ≪ プレスリリース | 株式会社MM総研

【NEC】 最長 5年保証あり ← さすが!

出典:www.nec-lavie.jp/shop/service/warranty/index.html

ノートPC売上ナンバーワンのNECですが、NEC製のPCを直販している NEC Direct では、ノートPCの延長保証は大きく分けて2つのオプションがあります。

  • 【1】基本保証の延長:「メーカー保証サービスパック
  • 【2】特別保証:「あんしん保証サービスパック

では詳しく⬇

【1】基本保証の延長:「メーカー保証サービスパック」

NECのノートPCにはまず基本保証(メーカー保証)の延長として「メーカー保証サービスパック」があります。

メーカー保証サービスパック(NEC)
  • 3年:10,450 円
  • 4年:13,310 円
  • 5年:16,170 円

これはすでに紹介しているように法令で規定されているメーカー保証1年を最大5年まで保証しますよ!という基本的な延長保証です。

「メーカー保証サービスパック」には以下の特徴があります。

  • 通常利用下での故障を保証
  • 何回でも利用可能
  • 指定業者が引き取り、配送。
  • 送料無料
  • 梱包箱および梱包作業が無料
  • PC本体付属品(純正ディスプレイ、キーボード、マウス など)も保証対象
  • 最短1日修理

【2】特別保証:「あんしん保証サービスパック」

NEC ノートPCの特別保証である「あんしん保証サービスパック」の特徴は以下の通りです。

  • 通常利用下での故障を保証
  • 何回でも利用可能。←すごい。
  • 指定業者が引き取り、配送。
  • 送料無料
  • 梱包箱および梱包作業が無料
  • PC本体付属品(純正ディスプレイ、キーボード、マウス など)も保証対象。←すごい。
  • 最短1日修理
  • OSの再インストール保5証対象
  • 専用修理受付 電話番号で対応
  • アクシデント・ダメージ・プロテクション対応。(水こぼし、火災、落雷、落下などによる破損)
メーカー保証サービスパック(NEC)
  • 3年:15,840 円
  • 4年:21,120 円 ←おすすめ
  • 5年:26,400 円

さすがのNECです。オプション料金はそれなりに高額ですが、保証がめちゃめちゃ充実していますよ。

\ 5万円からのアウトレットが熱い!/

【レノボ】延長保証は最大4年

レノボは日本のメーカーと違い、メーカー保証の延長と特別保証のような区別がなく、非常に分かりにくいです。

メーカー保証とメーカー保証の延長では受けられない保証とその延長のことを「保証のアップグレード」と称し、以下のように製品ごとに異なるオプションを設定しています。

  • 引き取り修理(機種によっては1年のメーカー保証つまり基本保証の修理は片道の送料は自腹で負担する必要があるが、「引き取り修理」は往復送料が無料になる。最大4年間。)
  • オンサイト保証
  • プレミアムサポート(「引き取り修理」と専用コールセンターによるハードウェアやソフトウェアの包括的なサポート。最大4年間。)
  • アクシデント ダメージ プロテクション (ADP):液体こぼし、自然災害、落下、火災、盗難・紛失、海外でのトラブル(期間は「基本保証」「引き取り保証」「プレミアムサポート」と同じになる期間しか選択できない。)
  • ハードディスク返却不要サービス (KYD)
  • 内蔵バッテリー交換サービス

以上の保証オプションの価格はノートPCの機種ごとに違い、本体購入価格が高いほど高額になります。

例えばレノボのノートPCで最も人気のある「IdeaPad」シリーズの「LENOVO IDEAPAD FLEX 550i」(15.7インチ/11世代Core i7-1165G7/マルチタッチ対応)の延長保証オプションと価格は以下の通り。(2022年04月27日の時点)

引き取り修理プレミアムサポート
(引き取り修理+高度なサポート)
アクシデント・ダメージ・プロテクション
1年基本保証のため無料3,190円3,850円
2年4,400円10,890円8,520円
3年7,040円16,830円20,350円
4年10,560円23,540円25,960円

上記の保証の組み合わせはの例として

  • 2年間の「引取修理」+2年間「アクシデント・ダメージ・プロテクション」
  • 4年間の「プレミアムサポート」+4年間の「アクシデント・ダメージ・プロテクション」
レノボの特別保証である「アクシデント・ダメージ・プロテクション」は期間は組み合わせで決まる。

繰り返しますが 「アクシデント・ダメージ・プロテクション」は単独では利用できません。利用したい期間分の「引き取り修理」か「プレミアムサポート」に加入しておく必要があります。

レノボではビジネスノートPCよりゲーミングPCのほうが保証オプション料金が割高です。それもそのはず、ゲーミングノートPCは高スペックで発熱が大きい割に小さな筐体に部品がすし詰め状態になっており、故障しやすいからですね。

【日本HP】延長保証最大 3年まで

日本HP(ヒューレット・パッカー)もノートPCの老舗です。現在Chromebookに力を入れているようですが、他にも「Pavilionシリーズ」や「Spectreシリーズ」が人気です。

  • HP Care Pack標準保証の延長は最大3年で、引取修理と出張保証あり。
    ┣「HP Care Packハードウェアオフサイト クーリエ」:引き取り修理。
    ┗「HP Care Pack ハードウェアオンサイト 翌日対応」:出張修理。
  • HP Care Pack アクシデントサポート:上の標準保証では保証されない水こぼし、落下、衝撃、サージなどの偶発的な事故による損害、および盗難などを対象とした特別保証。最長3年保証。修理方法は引き取り修理(クーリエ)。

上記の延長保証の料金は、端末ごとに違います。

一例としてHPのノートPCとして一番人気の「HP Pavilion 15-eg(Intel)」の保証価格は以下の通りです。

2年3年
引き取り修理
(HP Care Pack ハードウェアオフサイト クーリエ)
7,700円11,000円
出張修理
(HP Care Pack ハードウェアオンサイト 翌日対応)
23,760円
アクシデントサポート
(HP Care Pack ハードウェアオフサイト
アクシデントサポートクーリエ)
20,350円

HPでは他社同様に定期的に修理オプションの「期間限定大特価」キャンペーンを実施しています。

例えば以下は 2022年4月の「HP Pavilion 15」ベーシックモデルですが、「期間限定大特価」として延長保証オプションは2千円~8千円安くなっています。

DellはノートPCには4年まで保証が延長されるのですが、HPは個人購入の場合では最大3年までしかありません。法人なら5年保証など充実しているんですが・・・。

なおHP日本での延長保証サービスの購入は以下の条件で可能です。

  • 購入後1年以内での購入
  • HP Care Pack(HPサービス)への登録

他社の条件とほぼ同じです。

HP延長保証 個人 サービスのご案内 | 日本HP

【富士通(FCCL)】最長5年

富士通も延長保証が充実しています。

WEB購入の場合、キャンペーンで3年保証などのオプションが無料で付いてくることがあります。

富士通ノートPC FMV LIFEBOOK

富士通ノートPCの延長保証「PC保証アップグレードサービス」は以下の通りです。

  • メーカー延長保証」:標準保証の延長。最大5年間。何度でも修理可能。
  • ワイド保証」:特別保証。最大5年間。何度でも修理可能。水こぼし、落下、落雷、火災などの不慮の事故や災害。ウィルスやシステムトラブルによる起動不可も引き取りで修理可能。

上記の延長保証オプションはPCの電源を初めて入れてから60日以内に申し込めます。

個人モデルの ESPRIMO(デスクトップ)/LIFEBOOK(ノートPC)/ARROWS Tab(タブレット) なら、本体購入と同時に「メーカー延長保証」または「ワイド保証」に加入する場合の価格は以下の通り。

※ カタログモデル、()はカスタムメイドモデル

保証の種別2年3年4年5年
メーカー延長保証10,230円
(0円)
14,850円
(4,950円)
20,460円
(10,230円)
ワイド保証23,100円
(13,200円)
29,700円
(19,800円)
36,300円
(26,400円)
カタログモデル/カスタムメイドモデル

延長保証オプション料金(ワイド保証)はDellより1万円以上高くなります。

上の表で()で表示されているのはカスタムモデルです。延長保証オプション料金は割安です。

たとえば、以下はカスタムモデルの「LIFEBOOK WU2/F3 2021年10月モデル (軽量5G対応)」の通販購入画面で表示される、延長保証オプションの選択肢です。

メーカー保証の延長、特別保証の延長はそれぞれ3年/4年/5年から選択することができます。

最近、富士通は1kgを有に下回る軽量なノートPCが人気ですが、非常に高額です。持ち運びも頻繁つまり故障もそれなりに多くなるので、ワイド保証に入っておいたほうが安心ですね。

\ 最軽量ノートPC 634g~/

富士通 FMV LIFEBOOK CH

【Dell】延長保証最大 4年 \1番おすすめ/

パソコン量販メーカーとして、最もコスパが良いとされるDELLですが、私も大変お世話になっています。

上の延長保証オプション以外にも多くのオプションがあります。非常に分かりにくいです。

まとめると以下の通りです。

  • Basic(引き取り修理)」:標準保証。最長4年。
  • Basic(訪問修理)」:標準保証に訪問修理を付加したもの。最長4年。
  • プレミアムサポート」:標準保証(Basic引取修理)を充実させた保証。訪問修理、24時間365日の電話/チャット/メールによるサポートなど。最長4年。
  • プレミアムサポート・プラス」:特別保証。上の「アクシデンタル ダメージ サービス」に加えて、ウィルス駆除などのサポート。最長4年。

以下の2つの特別保証オプションは上の「Basic」や「プレミアムサポート」を選択した場合に付加できるオプションです。

  • アクシデンタル ダメージ サービス」:液体のこぼれ、落下や衝突、サージ電流、落下や衝突によるLCDの損傷
  • アクシデンタル ダメージ サービス(盗難対応オプション付き)」:上の「アクシデンタル・ダメージ・サービス」に加え、盗難および紛失を代替品で保証。

たとえばコスパ最高の「Inspiron」シリーズの「Inspiron 15 3000(Core™ i7-1165G)」の場合は以下の通りです。

保証の種別1年2年3年4年
Basic 引き取り修理
(+アクシデンタル)

(+1,096円)
5,202円
(+1,552円)
9,038円
(+2,100円)
16,086円
(+2,556円)
おすすめ
Basic 訪問修理
(+アクシデンタル)
2,191円
(+1,096円)
6,573円
(+1,552円)
12,417円
(+2,100円)
16,433円
(+2,556円)
プレミアムサポート9,680円
(+1,096円)
18,989円
(+1,552円)
29,764円
(+2,100円)
48,620円
(+2,556円)
プレミアムサポート・プラス19,172円38,072円58,522円80,069円
カタログモデル/カスタムメイドモデル

DELLのオンライ購入画面から「カスタマイズして購入」ボタンを押すと、どんな延長保証オプションを選択できるかがわかります。

\ハイスペックPCがお得! /

以下は「Inspiron 15 3000」の「カスタマイズ」で、延長保証オプションの選択画面です。選択できるほぼすべてのオプションを手動で選択できるようになっています。

Dell Inspiron 15 3000 で選択できる延長保証オプション。

選択できる延長保証オプションの見積もりをすべて取得したい場合は、カスタマイズ画面で右に表示されるチャットや電話で問い合わせることができます。これはおすすめですよ。

\ハイスペックPCがお得! /

【dynabook】最長 5年保証

以前は家電メーカー東芝におけるノートPCブランド「dynabook」でしたが、現在はdynabookというノートPCに特化したPCメーカーになっています。もちろん現在でも人気です。

dynabookの延長保証は以下の2つと分かりやすいです。

  • あんしん延長保証:メーカー標準保守を3年、5年の間で延長。
  • プレミアム保証:特別保証。落下、破損、水こぼし、落雷などを無料で引き取り保証。3年または5年。
保証の種別1年 2年 3年4年5年
あんしん延長保証10,450円20,900円
プレミアム保証15,840円26,400円
dynabookの2種類の延長保証の価格。

dynabookでは、保証サービス加入中には付属品20%OFFの特典があります。

ダイレクトショップで仕様をカスタマイズする画面に、以下のような延長保証オプションが表示されますので、必要に合わせて選択できます。

【ASUS】最長3年

ASUSのノートPCといえば、高スペックの割には安い端末が多いです。

延長保証は個人モデルの場合は、最長3年しかありません。

ASUSのあんしん保証:通常のメーカー保証では無料修理対象とならない、「水没、落下などによる損傷、落雷、火災、コンピューターウィルスの感染」などの修理を20%の負担で行える。保証期間は1年間、サービス回数は1回まで。保証加入力は無料。ただし製品購入後30日以内に、メンバーシップ「MyASUS」に登録する必要あり。

ASUSのあんしん保証 プレミアム 3年パック:上記の「ASUSのあんしん保証」と同じ対象修理を1年に1回無料で受けられます。保証期間は3年。 製品購入後60日以内に、メンバーシップ「MyASUS」に登録し、このサービスを申し込む必要あり。保証加入料は14,800円

対象ノートPCのシリーズは以下の通り。

  • Zenbook:薄型でハイスペック。一番人気。
  • Vivobook:動画編集などの作業に耐えるハイスペックPC。
  • ExpertBook:オフィスや画像編集などのビジネス用途。
  • Chromebook:Chrome OS に特化したノートPC。
  • ASUS TUF Gaming:ハイスペックなゲーミングノートPC
  • ROG STRIX:ゲーミングノートPC。

「ASUSのあんしん保証 プレミアム 3年パック」の購入方法は以下の通りです。

上のASUSオンラインストアに移動し、上部の「周辺機器」>「延長保証」から該当するPCに登録できる「ASUSのあんしん保証 プレミアム 3年パック」を見つけ出して購入します。

配達されるパッケージに記載されている契約番号等を「あんしん保証プレミアム(3年)を始める」の指示に従って、ASUSマイアカウントで登録します。

なお ASUSオンラインストア では送料が税込み770円となります。これを払いたくない場合は、PCにインストールされているASUSアプリ「My ASUS」を起動し、登録済みPCのページにある「保証アップグレード」からPayPalアカウントで支払います。

PayPalアカウントはクレジットカードを登録すれば利用可能です。私はこれを利用して ASUS Vivobook 14X X1403ZA(個人 レビュー) の保証アップグレードを完了させました。

【Apple】(Mac)最大 3年

最近、独自のCPUチップ「Mシリーズ」を開発し、高性能かつ割安なノートPCである「Macシリーズ」を販売しているAppleですが、延長保証にはさほど力を入れていないように感じます。

というのは、Macの延長保証には3年保証の「AppleCare for Mac」しかないからです。

保証の種別1年 2年 3年4年5年
メーカー保証無料× ×××
特別保証
「AppleCare+」
※ MacBook Airの場合
22,800円××

AppleCare製品 – Mac – Apple(日本)

◼「AppleCare for Mac(3年)」とは

水没や破損など過失や事故による損傷の修理を一回につき以下の修理代で1年2回まで受けられる延長保証です。

  • 画面または外部筐体の損傷:12,900円
  • その他の損傷:37,100円

また電話やチャットで優先的にAppleの専任スペシャルのサポートも受けられます。

オプション料金は端末によって違います。以下の通りです。

  • MacBook Air:22,800円
  • 13インチMacBook Pro:27,800円
  • 14インチMacBook Pro:30,800円
  • 16インチMacBook Pro:42,800円
  • iMac:22,880円
  • Mac mini:11,880円
  • Mac Studio:22,800円
  • Mac Pro:36,080円

Appleの保証は、他のWindowsノートPCの比べてとても高いですね。「AppleCare+Mac 3年」の加入だけなら、他のWindowsノートPCとほぼ同額かもしれませんが、修理ごとに料金が発生するからです。

【VAIO】4年延長可能

軽量かつ高スペック、しかも頑丈、加えて高額ノートPCで知られるVAIO(ソニーから独立して VAIO株式会社となっている)ですが、延長保証オプションは一つだけの「パソコン3年安心サポート」のみです。

の特別延長保証は破損、水ぬれ、火災などによる故障を保証するものです。

製品ごとにオプション料金が違いますが、

しかしVAIOオンラインショップで製品を物色してみると、「パソコン3年安心サポート」を無料で付帯している場合が多く、3年を4年に延長するオプションを選択できる場合が多いです。

🆀 ノートPCの保証の延長にお金をかけたくない方へのおすすめの選択とは
🅐 :販売台数が多い法人モデルがおすすめ。

⬛ ノートPCの保証の延長にお金をかけたくない方へのおすすめの選択とは?

「2.保証の延長や特別保証オプション」は高額なります。そこで、あまり経費をかけることができい場合、故障時の修理に備えるため、大量に部品が出回っている法人モデルのノートPCの購入がおすすめとなっています。

といのは、修理する場合は一般のPC修理業作者に依頼することになりますが、一般的に修理しやすいPCとは大量に部品が出回っている法人モデルです。法人向けのノートPCは個人向けの2倍の出荷台数となっているからです。したがって、出荷台数の多いメーカー(以下の通り、NECレノボや日本HPになります。)の法人モデルであるノートPCの購入がおすすめというわけですね。

これは、延長保証の最長期間(4~5年)以上にノートPCを使い続けたい場合や、 保証が切れている中古PCの購入を検討している方におすすめです。

※ ちなみに個人でも法人モデルの購入は可能です。個人事業主としてすればOKです。

PCの出荷台数の2020年と2021年の集荷台数はメーカーごとに以下の通りとなっています。

  • NECレノボ
  • 日本HP
  • 富士通(FCCL)
  • Dell
  • dynabook
  • Apple

特需反動で前年比16.9%減の1322.1万台に留まる ≪ プレスリリース | 株式会社MM総研

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