楽天は自ら買収したカナダ企業「Kobo」の電子書籍閲覧端末「コボタッチ(Kobo Touch)」を2012年7月19日に発売。世界ナンバーワンのアマゾン「キンドル」も同時期に日本に参入しようとしている現在、楽天は「コボタッチ」でどこまでシェアを広げるでしょうか?その鍵はやっぱり電子書籍コンテンツの充実しかないようです。では「コボタッチ」の特徴とは?
楽天「コボタッチ(Kobo Touch)」
電子書籍リーダー(閲覧端末)である「コボタッチ(Kobo eReader Touch Edition)」はディスプレイがモノクロのいわゆる電子ペーパー仕様です。アマゾンの「Kindle」と同じです。電子ペーパーはカラー液晶と違って、ひとたびテキストを表示すれば、ほとんどバッテリーを消費しないので、一度の充電で一ヶ月間は使用できるタイプのものです。最大のメリットは目が疲れにくく、長時間の読書が可能という点かも。おまけに太陽のもとでも読みやすいという紙の印刷物のような感覚での読書ができるといわれています。
「コボタッチ」の本体情報
■ サイズ・・・165x11.4x10mm
■ 重さ・・・185g
■ ディスプレイ・・・6インチ、モノクロ電子ペーパー
■ 内蔵メモリー・・・1GB、最大で約1000冊分のデータ保存可能
■ 通信・・・Wi-Fi
■ 電子書籍データフォーマット・・・EPUB3.0
カラーバリエーションは以下の、ブラック、シルバー、ピンク、ブルーの4色です。
気になるのは価格ですが、「コボタッチ」の価格は7980円です。この価格はほぼ同額の99ドルで販売されているアマゾン「Kindle Touch(キンドルタッチ)」を意識しているようです。
「コボタッチ」がシェアを広げるカギは端末の使いやすさだけでなく、それ以上に電子書籍の品ろえでしょう。サービススタート当初は日本語の電子書籍の品ぞろえは3万冊、そのうち1万冊は無料でダウンロード可能にするそうです。また英語版を含めると240万冊です。将来的には日本語は150万点以上にすることを目標にしているそうです。
ダウンロード価格
では「コボタッチ」へのダウンロード価格はどうなるのでしょうか?楽天の三木谷社長は書店で販売価格より、1から3割は安くすると発表しました。これはいいですね。
しかし、当初から書店で販売されている新刊本を全てダウンロード購入できるわけではありません。それができるようになれば楽天「コボタッチ」は爆発的にヒットすることが予想されます。しかし、現在の日本の出版業界は何色を示していることは、アマゾンとの交渉に関する報道で周知の事実ですね。
一度「コボタッチ」でダウンロードした電子書籍は、PCなどの端末でも読めるようになります。しおり機能で外出先で読んでいたページの続きを自宅のPCで読めることも可能になるそうです。
いずれにしろ楽天の電子書籍リーダー「コボタッチ」は使いやすい端末である限りかなりの程度販売数を伸ばすのではないでしょうか。それに三木谷社長がどのように「コボタッチ」を宣伝するかも見ものです。発売日は7月19日です。アマゾン「kindle(キンドル)」に先を越されないようにと急いでいますね。(端末の予約や詳細は「kobo touch」から。)
対するアマゾンジャパン(Amazon.co.jp)は間もなく「キンドル(Kindle)」を日本市場に投入しようとしています。「コボタッチ」同様に「キンドル」が爆発的に売れるかどうかは、コンテンツ(日本語の電子書籍)の品ぞろえが問題でしょう。もし大手の出版社から新刊本を含めたコンテンツの提供が充実してくれば、いずれも日本の2大ネット通販会社ですから、価格やお得度(ポイントなど)で勝負となるでしょうね。私はどちらかといえばアマゾンを利用するタイプですから、楽天「コボタッチ」よりは「キンドル」ということになりそうでうす。
端末の予約や詳細は「kobo touch」からどうぞ。
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