性能アマゾンの電子書籍端末「キンドル」に長らく採用されてきた電子インクのディスプレイですが、2012年9月6日(米)に新たに発表された後継機「Kindle Paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)」は、その名のとおりコントラストを高めテキストを見やすくした「Paperwhite(ペーパーホワイト)」というディスプレイ方式が採用されています。こちらは同日発表された「Amazon Fire HD」よりは日本での発売が確実だと思います。
「Kindle Paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)」
アマゾンのキンドルだけでなく、ソニーの「リーダー」、楽天の「コボ タッチ」など現在多くの電子書籍閲覧端末に採用されている電子インク方式のディスプレイですが、アマゾンはここにきて、同じ電子インクでもPaperwhite(ペーパーホワイト)という新技術を採用した「Kindle Paperwhite」を発表してきました。
ディスプレイのサイズは6インチの従来モデル変化はありませんが、「Paperwhite」をディスプレイに採用した点が大きな変更点です。「Paperwhite」は、ホワイト(白)という名の通り、テキストの背景が明るいというもの、つまりコントラスが25%も向上してテキストがくっきり浮かび上がるようになっています。さらにピクセル数が62%、密度も212PPIへと解像度も大幅に向上したおかげできめ細かくなっており、現行モデルよりさらに紙の書籍に近づいたようです。
ちなみにバックライトの明るさは調整可能です。ですから屋外の日差しのある場所でも読めます。
そして、従来のバックライトがなかったKindleの最大の欠点を克服して、屋内の暗所でも快適に読書ができるようになりました。
そこで問題はバックライトの利用でバッテリーの持ちが悪くなるのではないかなと思ってしまいますが、発表によるとは8週間は充電なしで動作しくてくれるようです。約2カ月は充電しなくてもいいわけですね。(Wi-Fi切時)
さらにページをめくるパフォーマンスも約15%速くなったそうです。
本体スペックは以下のとおり。(ピーカーやオーディオ機能は搭載されていず、ストレージも2GBと少なくなりました。)
■ ディスプレイ・・・6インチ、ペーパーホワイト式
■ 本体・・・169×117×9.1mm厚み9.1mm、212g
■ 内蔵ストレージ・・・2GB
■ 通信・・・Wi-Fi、3Gモデルもあり
さて、「Kindle Paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)」の価格ですが、Wi-Fiモデルが119ドル(約9500円)、3Gモデルが179ドル(約14500円)です。広告が入らないモデルも準備されていますが、そのタイプはそれぞれ20ドル高くなるそうです。Amazon.com(米国)での発売日は10月1日です。
ちなみに従来の電子インクを採用している新型「Kindle 4」は65ドルで販売されるそうです。こちらはタッチパネルではありません。
さて日本へのキンドル上陸が告知されて、はや数カ月が経っています。いいかげん動きがあってもよさそうですが、このタイミングで上記の「Kindle Paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)」が米国で発表されました。ほぼ確実に日本で発売されるものと考えられますね。後は日本での発売日がいつになるかが問題です。突然に「Amazon.co.jp」のトップ画面に「キンドル発売!」となりそうです。
今後も日本でのキンドルの動きに注目していきます。
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