かなり苦戦しているドコモが、秋からXiデータ通信利用料を約1000円値下げに踏み切ることが報道されました。ソフトバンクやKDDIのauのiPhone用の利用料金と比較すると、それでも魅力なし?
苦戦続きのドコモ
KDDIやソフトバンクから発売されている圧倒的な人気を誇るiPhoneと利用料金の安さに押されまくり、転出が転入を上回っているNTTドコモ。朝日新聞の朝刊(2012年6月15日朝刊)で大きく取り上げられていました。
その報道では「一人負け」と題して、ナンバーポータビリティー制度を利用した転入と転出は合計でマイナスの状態が1年以上も続いている様子が図示されていました。これを見ると本当に無残です。確かにNTTドコモの「一人負け」です。
一方ではauやソフトバンクは転出が大幅に上回っています。とくにauからiPhone4Sが販売されるのをきっかけに大きく契約数を伸ばしているのが分かります。
Xiデータ通信利用料が約1000値引きに
そこで同報道は、NTTが巻き返しを計るべく、秋からXiを利用したパケット通信料金(データ通信利用料)を1000円引き下げることにしていると告知しています。
現在、月額5,985円の「Xiデータプラン フラット にねん」は、データ量が月内に7GBを超えるとスピードが送受信時最大128kbpに低減されるというものです(2012年10月以降実施)。
それが、1000円引きで、月額4,935円になりデータ量が3GBまではスピード制限なしで使えるプランが導入されるようです。
つまり現在、「Xiスタートキャンペーン2」が月額4,935円で実施されていますが、これがデータ量3Gまでになり、継続的にその利用料金で利用可能となるようです。(以下は NTTドコモによる現在のXiデータ通信プラン)
上記のドコモの秘策を、auやソフトバンクのiPhone専用のデータ通信プランに比べる何と言えるでしょうか?同報道で記されているように、iPhone向けのデータ通信利用料金はフトバンクが月額4410円、KDDIのau版は月額5460円(auスマートバリューなら3980円へ)となります。
私が考えるに、auやソフトバンクのiPhoneプランは、上記のドコモのXiデータプランが約1000円値下げとして料金的に同じ水準になったとしても、ヘビーユーザーにとってデータ量3Gでスピード制限がかかるというのはあまり魅力的ではありません。さらにiPhoneの魅力を振り切ってまでドコモに乗り換えたいと思うほどの料金の安さを打ち出さなければドコモの「一人負け」は続くと思われます。
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