日本で携帯キャリア初のFirefoxスマホ「Fx0」が登場しました。発売するのはKDDI au です。Firefoxといえばブラウザしか思い当たりませんが、このスマホ「Fx0」でいったい何ができるんでしょうね?端的に言うと「好きな事を自由にやってくれ!」みたいな感じのスマホです。
ブラウザ Firefoxには大変お世話になっている @Ama119 です。その開発元であるMozillaが同じネーミングの基本ソフト(OS)が「Firefox OS 2.0」で、そのOSを搭載しているのが12月25日よりauから発売される新型スマホ「Fx0」です。
スマホのOSといえばAppleのiOSやGoogleのAndroid、さらにはMicrosoftのWindows Phone ですが、新たに登場した Firefox OS (2.0)でどんなことができるんでしょうかね。(日本以外では多くの機種がすでに登場。)
KDDIの田中孝司社長自ら登壇したauの発表会では、このスマホは実はWeb開発者たちが自由にプログラミングしたアプリを楽しむためのものであることを強調しました。Firefox OS はWeb技術がベースになっているという特徴を表す以下の3つのキーワードが強調されていました。
- HTML
- 軽い
- サーバ
HTMLといえばウェブサイトを表示するプログラミング言語で、現在はバージョン5のHTML5。文字や画像だけではなく動画、アニメーション、オーディオを自由にウエブサイトに組み込む技術で、現行Webサービスの主流になっています。さらに、HTMLを操作できるJavascriptというプログラミング言語は動的なWebサイトには欠かせない技術です。
これらHTMLやJavascirptは、開発するのに比較的敷居の低いプログラミング言語と言われていますから(プログラムど素人の私でも触ったことがある)、多くの開発者たちが自由にアプリを開発できるようになっているとのこと。
そのための開発ツールである「Gluin」は小学生でもいじれるという触れ込み。実際発表会ではその様子も紹介されました。(私も何だかその気になってきた!)
分かりやすい特徴である2番目の「軽い」は大歓迎できる特徴ですが、3番目の「サーバ」とは一体どいうことなんでしょうかね。
「HTML」を基盤とするなら主に「Webサーバ」であることが推察されます。つまりFirefoxスマホがホストコンピュータの役を担い、他のスマホからアクセスして利用する、つまりクラウドコンピューティングみたいな感じ利用できるのでしょうか。さらに、ローカルネットワークを構築して様々なデータやファイルを共有可能(「Web-cast」機能)だそうです。
個人がここまでスマホを自由に利用できるOSがFirefox OSであるわけです。(なんだか分かったような分からないような・・・?)
「自分でアプリつくるなんてどうでもいい!既存のFirefox アプリを紹介しろ!」という人には、すでに「Firefox OS 向けアプリ」が数多く登録されている Firefox Marketplace へ行って仕えそうなアプリを物色してみてください。ソーシャル関連アプリ(LINE、Facebook,Twitter)、ニュース関連アプリ、メール関連アプリ、お買い物関連アプリ、動画/画像/音楽アプリ、マップ(地図)アプリ、仕事効率アプリ、オンラインストレージ関連アプリなど、ほとんどそろっています。
遅くなりましたが、最後にau初のFirefox OSを搭載した端末「Fx0」の紹介です。製造元は韓国のLG電子です。スペックは以下の通り。
- 本体・・・70 (W)x139 (H)x10.5 (D) mm
- 重量・・・約148g
- OS・・・Firefox OS 2.0
- ディスプレイ・・・約4.7インチIPS液晶ディスプレイ
- プロセッサ・・・・クアッドコアSnapdragon 400(MSM8926)/1.2GHz
- メモリ・・・1.5GB
- ストレージ・・・16GB
- カメラ・・・背面:800万画素、前面:210万画素
- バッテリ・・・2,370mAh
- モバイル通信・・・3G/4G LTE
スペックを眺めると結構なハイスペックで販売価格もそれなりです。一括支払いはは4万9680円、24カ月支払いは毎月割が効いて実質負担額は2万9160円となります。発売日は12月25日、auショップや取扱店では2015年1月6日から。
ちなみにボディは安っぽく感じるゴールドのスケルトン調です(←失礼な!有名デザイナーである吉岡徳仁さんが考案したんぞ!)。
以上、日本携帯キャリア初のFirefoxスマホ「Fx0」の特徴でした。HTMLをある程度いじれるユーザーならホーム画面をオリジナルなものにすることは簡単みたいですよ。
コメント