最近私は、公共料金の支払いや家族への給料への支払いをするにあたり、生活口座から他行あてに振込する必要に迫られています。その際利用可能なネット銀行の振込手数料を比較して無料になるケースの条件を比較してみました。その結果は微妙でした。ついでにATM手数料も比較してみました。
振込手数料が無料になる条件の比較
年金・健康保険・光熱費などの公共料金は自動引き落としに限りますが、家賃などは振込が指定されている場合があります。どうせなら、給料(フリーランスなら報酬や手数料)の振り込み口座を、送金手数料が無料のネットバンキングの口座にし、そこから送金したほうが一番お得です。そのようなわけで、メジャーなネットバンクの振込手数料(主に他行あて)を比較してみました。(ちなみに送金=振込です。)
少し長くなりますが、結論から確認したい方はネットバンク送金手数料の無料のまとめへジャンプしてください。
じぶん銀行
KDDI auユーザーにとっては、現在最強のネットバンクはじぶん銀行です。他行宛て振込手数料もATM利用手数料も完全無料になりました。(2014年10月12日から自動無料化)
参考 auユーザーはATM手数料と他行宛振込手数料が完全無料に!
完全無料対象ATM・・・三菱東京UFJ銀行ATM、セブン銀行ATM、コンビニATM(ローソン、ファミリーマート)ゆうちょATM
条件は「じぶん銀行」のウェブサイト内でau IDを登録し、そのau IDにauの携帯電話や固定通信サービスが紐付されていること。
auユーザー以外は、メリットがほとんどありませんね。
新生銀行
振込手数料
まずは新生銀行です。他行あての振込手数料は一定の回数は無料です。手数料
条件は次の通り。3つのステージがあり「新生スタンダード」は月一回まで振込手数料が無料。「新生ゴールド」は5回まで無料です。「新生プラチナ」は10回まで無料。いいですね。
つまり常時預金している額で決まりそうです。上記のように送金手数料が5回まで無料の「新生ゴールド」は100万円以上の現金を預けているなどの条件を一つでもクリアしていればいいみたい。そのステージの細かい条件は以下の通りです。
細かい判定方法は、条件・判定方法 – 新生ステップアッププログラム | 新生銀行からです。残高は一か月の平均に変更されました。
ATMでの入金・出金手数料
新生銀行の「セブンイレブン」「ゆうちょ銀行」を含めた提携ATMでの入金手数料はもちろん無料。出金はステージが「新生スタンダード」なら一回108円の手数料がかかります。それ以上のステージは入出金いずれも無料です。利用時間と手数料 – ATM | 新生銀行
楽天銀行( 旧イーバンク)
振込手数料
個人的にかなりお世話になっているイーバング、いまでは楽天銀行になりましたが、「給与振込」という項目で入金がある場合に限り、他行あての振込手数料が月3回分まで無料です。利用しなかった分は最大2回繰り越せますので、最大月5回まで振込手数料が無料に。収入が「給料」という形で振り込み口座に指定できる場合、また月3回以内しか送金しない場合は、楽天銀行がいいですね。手数料一覧 個人口座
楽天銀行のATMでの入出金手数料
どの提携先ATMでも3万円以上の入金は無料ですが、出金手数料は基本有料です。ただし以下の通り、口座開設から半年は月5回までの出金手数料が無料になります。
ジャパンネット銀行
私が敬遠しているネット銀行、口座維持手数料が基本189円/月かかる(無料にする簡単な方法もあり)ジャパンネット銀行です。
振込手数料
他行あての送金(振込)の無料(5回まで)の条件は預金残高が3000万円以上という、我々庶民のことはほぼ無視している条件があります。論外ですね。Japan Net Bank|振込・送金手数料
ジャパンネット銀行のATMの入手金手数料
ATM利用料が無料(回数別)条件のハードルが高いジャパンネット銀行。前月中預金の平均残高が3000万円以上あれば、月5回まで振込手数料が無料。振込手数料|手数料|ジャパンネット銀行
追記:どうやら口座維持手数料を2012年7月で廃止するようですし、ATM手数料も以下のように大幅変更するようです。手数料の改定について|ジャパンネット銀行
ATM手数料は入金も出金も同じです。毎月それぞれ一回まで無料。また、3万円以上の入金出金は常時無料に。
ソニー銀行
送金手数料
ソニー銀行は手数料システムはシンプルでいいですね。細かい条件などは一切なく、月一回までは基本無料です。お振り込み| ソニー銀行
ソニー銀行のATMでの入出金手数料
送金手数料に加えて、ATM利用料金もシンプルなソニー銀行。入金は常に無料。出金はセブン銀行とイオン銀行が制限なく無料。他行ATMは月4回まで無料です。 ソニー銀行
住信SBIネット銀行
送金手数料
楽天銀行に次いで人気のネット銀行は「住信SBIネット銀行」です。
ランク判定条件は以下の通り。
ひとまず預金30万以上で5回/月までATMでの引き出しが無料になるのでハードルは低いですね。
他にも「ミラノカード(GOLD JCB)」などの年会費が必要なプレミアムカード会員なら、ランクが2ランクアップするなどの特典があります。
住信SBIネット銀行のATMでの引き出し手数料
ATMの利用料金がお得で有名な住信SBIネット銀行です。上記のランクに合わせて引き出し回数が無料になるATMは以下の通り。
- イオン銀行ATM
- セブン銀行ATM
- イーネット(ファミマ)
- ローソン銀行ATM
- ゆうちょ銀行ATM
イオン銀行
比較するまでもい論外な銀行の「イオン銀行」は以下のように、他行あての送金は常に有料で無料プランはありません。振込手数料とATMご利用手数料|イオン銀行
ネットバンクの振込手数料の無料のまとめ
auユーザーはATM手数料も振込手数料も完全無料の「じぶん銀行」がお得です。それ以外のネット銀行は振込手数料を無料にしたい場合、以下のようになります。(この記事を執筆時点ですが。)
■ 月3回以内の送金までしかないなら、条件なしに月3回無料になる住信SBIネット銀行が有利で、提携ATMもほぼ無料。(ゆうちょATMは月5回までなど)
■ 月5回以内の送金まで必要なら、100万円以上預金しているという条件で、月5回まで送金手数料が無料になる新生銀行がお勧めですね。提携ATMはほぼ無料。
私の場合は送金(振込)が4か所以上あるので、「新生銀行」の口座を利用することにしました。つまりその口座に常時100万円以上を入金しておき、月5回まで振込手数料を無料にする条件をクリアしておきます。そしてフリーランス(自営業)としての契約先から手数料(報酬)の振込先をその口座に指定して、生活口座にしているゆうちょ銀行、年金などの公共料金の払込、家賃の振込、家族への給料の払込をしてゆきます。
2012年7月23日追記:新生銀行は現段階で、以下のように、E-net加入のコンビニ(ローソンやファミリーマートなど)ATMで手数料無料で出金できます。 株式会社イーネット
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