競売に掛けられるムンクの「叫び」とは?ムンクが感じた幻覚がテーマだった

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1893年にノルウェーの巨匠「エドヴァルド・ムンク」が制作した、「叫び」が5月に開かれるオークションで売りに出されるようです。報道によれば60億円を超える見込みとのこと。ムンクは一体どうして「叫び」という絵画を作成したのでしょうか?

ノルウェーでは国民的な画家として知られるエドヴァルド・ムンクですが、世界的には「ムンクの叫び」として絵画のほうが有名です。

この「叫び」という作品は発表当初は評論家の間では酷評されていたようですが、後に再評価されて世界的に有名になった作品のようです。

実はムンクの「叫び」は4点以上作成されており、今回オークションに出品される予定の作品はノルウェーの実業家である「ペテル・オルセン」さん所有のパステル画の「叫び」のようです。.Asahi.com

下の作品は4点のムンクの「叫び」のうちノルウェーのオスロ国立博物館に収蔵されている油彩による作品です。

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さてこのムンクの「叫び」は一体何がテーマになっているのでしょうか?Wikipediaによるとムンク自信がこの作品についての日誌の中で以下のよう書いています。

私は2人の友人と歩道を歩いていた。太陽は沈みかけていた。突然、空が血の赤色に変わった。私は立ち止まり、酷い疲れを感じて柵に寄り掛かった。それは炎の舌と血とが青黒いフィヨルドと町並みに被さるようであった。友人は歩き続けたが、私はそこに立ち尽くしたまま不安に震え、戦っていた。そして私は、自然を貫く果てしない叫びを聴いた。

作品を理解するキーワードは「不安」と「自然を貫く果てしない叫び」です。

彼自身がその幸福とはいえない生い立ちで、心底で「不安」を抱いていたいのは分かりますが、「自然を貫くはてしない叫び」とは少し理解しがたく感じますね。

ムンクの叫びはバラエティー番組でパロディー化されてしばしば登場しています。そのようば番組で初めてこの作品を知るようになる人も多いようです。ちなみに私も友人が顔を両手で挟んで「ムンクの叫び!」と述べ、周りを笑わせていたのを思い出しました。

 

 

どんなコンテンツをお探しですか?:朝日新聞デジタル
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