ACのコマーシャルの詩「こだまでしょうか」(金子みすゞ)や「行為の意味」(宮澤章二)が大人気!

心理学 講座

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大震災で大手の企業のCMが自粛され、公共広告機構のACのコマーシャルが連日のように流れていますね。心ない方は繰り返される同じCMに苦情を出す一方で、視聴者の共感を引きだすCMもあるそうです。その中には-「ありがとう」がこだまするする-の詩人:金子みすゞさんの「こだまでしょうか」(「金子みすゞ童謡集・わたしと小鳥とすずと」)や「『思いやり』はだれにでも見える」の詩人:宮澤章二の「行為の意味―青春前期のきみたちに」が大人気だそうです。

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金子みすゞさんの「こだまでしょうか」

多くの人が聞いたこともない大正時代の詩人:金子みすゞが話題で、その詩が採用されているCMに注目が集まっています。 J-CASTニュースによると、

「元々金子みすゞは生前は無名で、1980年代に口コミで世の中に知られるようになった詩人。それだけ強い言葉を持っています。『こだまでしょうか』は、相手を思いやるという詩なので、こんな時期だからこそ人を惹きつけているのかもしれません。阪神大震災のときも金子みすゞの詩集を被災地に送るという動きがありました」

書店や通販でこの詩人とその「こだまでしょうか」が入った本の問い合わせと注文が殺到しているとのこと。CMの力はす覚ましいですね。確かにこの詩を何度も聞いてみると、人間性を取り戻せそうな表現が数多く見られます。その中にはCMで取り上げられた

「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、
いいえ、だれでも。

この詩「こだまでしょうか」は「わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集 に収められているそうです。

宮澤章二の「行為の意味」

もうひとつ話題なのは同じくACのCMに登場してくる詩人:宮澤章二(2005年没)の「行為の意味―青春前期のきみたちに 」もかなり人気で通販では現在売り切れで入庫待ちになっているほどの売れ行きです。

「こころ」はだれにも見えないけれど
「こころづかい」は見える
「思い」は見えないけれど
「思いやり」はだれにでも見える

書店では4月中旬に並び始めそうです。中には文学作家の宮沢賢治と誤解している方も多いので、注意したいものです。

また学校の授業でも教材として使いたいとの希望も出ているところがあり現在、本の増刷でてんてこまいになっているとか。

他の企業のCMは道徳教育とは程遠いですが、ACジャパンのCMは家族や人間関係のきずなを強め、震災からの立ち直りに一役買いそうですね。

コメント

  1. 宮澤鏡一 より:

    宮澤章二の詩を取り上げていただきありがとうございます。2013年1月23日、羽生市立三田ケ谷小学校の空き教室を利用し、宮澤章二記念館がオープンします。是非一度おいでください。