楽天が新たにMVNO事業に参入し「楽天モバイル」を立ち上げました。現時点で業界最安値の音声通話付きSIMを月額1,250円で提供します。高速データ通信(LTE)対応プランは月額1,600円(2.1GB/月)からです。もちろんMNP(番号ポータビリティ)にも対応。IIJmio 「みおふぉん」の強力なライバルになりそうです。両者を比較して分かったことは、料金的に少々安いからといって「楽天モバイル」に飛びつかない方がいいですよ!ということ。
2015年3月16日追記:楽天モバイルは料金を据え置き、2.1GB ⇒ 3.1GB、4GB ⇒ 5GB、7GB ⇒ 10GBと増量されます。
2015年3月10日追記:IIjmioは4月1日より価格はそのままで、ハンドルクーポンを増量しました。2GB ⇒ 3GB、4GB ⇒ 5GB、7GB ⇒ 10GB となります。音声通話パックのデータ量も同様です。以上を踏まえて以下の記事をご覧ください。
音声通話SIMを始めた「楽天モバイル」
楽天はこれまでデータSIMを取り扱っていましたが新たに「楽天モバイル」 というブランドを立ち上げて、MVNOとして音声通話事業を開始しました。端末とセット販売するプランが中心みたいで、早速低価格で高スペックスマホである話題のスマホである「ZenFone 5」を投入します。
でもSIM単体では音声通話付きSIMである「通話SIM」も準備されており、これがIIJmio 「みおふぉん」の強力なライバルになりそうなのです。手持ちのドコモ端末やSIMロックフリーのスマをMVNOで運用している人は気になるところです。以下の比較表をご覧ください。確かに料金的には「楽天モバイル」が優位なのですが・・・・。
「楽天モバイル」とIIJmioを比較
楽天モバイル 「通話SIM」 | IIJmio 「みおふぉん」 | |
---|---|---|
通話 | 20円/30秒 | 20円/30秒 |
SMS | ○ | ○ |
ベーシック (200kbps) | 1,250円 | – |
3 GB/月 | – | 1,600円 (通信速度制限 *1) |
3.1 GB | 1,600円 (通信速度制限 3日あたり360MB) | – |
5 GB | 2,150円 (通信速度制限 3日あたり400MB) | 2,220円 (通信速度制限 *1) |
10 GB | 2,960円 (通信速度制限 3日あたり1.2GB) | 3,260円(SIM3枚) (通信速度制限 *1) |
容量超過後 のスピード | 200kbps | 200kbps |
備考 | 初期費用 3000円 容量追加 300円/100MB 最低利用期間:12か月 (違約金 9,800円) スピード切り替え可能 留守番電話 200円/月 キャッチホン 300円/月 転送電話 あり プラン変更 (前月20日まで申込) 電話サポート 500円 | 初期費用 3000円 容量追加 200円/100MB 最低利用期間:12か月 (違約金 残月数×千円) スピード切り替え可能 留守番電話 なし キャッチホン なし 転送電話 あり 月毎にプラン変更可能 |
*1 クーポン非適用時に、直近3日の通信量が366MBを超えた場合に、通信速度を制限される可能性あり
料金では楽天モバイルが勝ちだが融通性はIIJmioに軍配
2015年4月からに楽天もIIJmioも共に料金を据え置きで、容量が1Gずつ増量されました。低速でも大丈夫と思うユーザには楽天モバイルのベーシックがコスパに優れています。3日あたりの許容量は楽天モバイルのほうが余裕があります。
融通性はIIJmio 「みおふぉん」に軍配が上がりそうです。というのは、IIJmioはスピード切り替え可能でLTEの制限容量を節約できますし、月ごとにプラン変更も可能です。(2015年01月26日追記:「楽天モバイル」も前月20日までに申込めばプラン変更も可能になりました。)
またどちらも12か月以内に契約を解除すると違約金が発生しますが、IIJmioは残りの月数に1000円を掛けた料金が発生し、「楽天モバイル」は11か月目でも9,800円の違約金が発生します。この点でもIIJmioのほうが有利です。
比較した結果
以上の比較から、IIJmioはスマホをいじるのが大好きなタイプ向き、「楽天モバイル」は面倒なのはイヤ、そこそこ使えればいいや!という方向きとなりそうです。
しかしながら楽天モバイルが注力するところは、SIMロックフリースマートフォン(セール情報 )との格安セット販売を行っているのでかなりお得ですよ。
これからもMVNOの格安SIMの動向から目が離せません。
コメント
表を見るとIIJmioでLTEクーポンを使用している際にも3日間の通信容量に上限が設けられているように受け取れるのですが、楽天とは異なりクーポン使用時は上限がない事がわかるように表現したほうが良いと思います。
ご指摘ありがとうございました。IIJmio公式サイトを参考にして注釈を加筆しました。
高速通信容量の1ヶ月繰り越しがIIJ側にあるということも忘れないであげてください。
実際、これのおかげでクーポン持ち越しとプラン切り替え(しても過去のクーポン残高に影響は出ない)が非常に大きな意味を持っている状態だと思います。
(ミニマムとライトを毎月切り替えると、ほぼ3GB/月というまぜこぜプランさえ作れるのです)
表を見るとIIJmioで制限後のスピードが200kbpsであるかのようにも見えるのですが。
200kbpsはクーポン非適用時の最大スピードであって、超過時は200kbps「から」制限される事を楽天との違いとして目立させた方がいい気がします。