プロの通訳者顔負けの「自動同時通訳」システムが開発されてようです。日本語音声を入力を開始すると1秒遅れで正確に通訳開始する技術。たったの1秒ですよ。東京オリンピックでの実用化をが目標にした「自動同時通訳」とはどんなステムなのか?
朝日新聞の報道によると、開発したのは奈良先端科学技術大学院大の中村哲教授の研究チーム。
これまでコンピューターの同時通訳は文末まで入力されないと翻訳できないというものでしたが、今回教授チームが発表した「自動同時通訳」は、人間の同時通訳者のように、文の始めから推測ながら翻訳を始めるというものです。
圧倒的な量の文章と単語データによって単語の並び方のパターンを分析、同時通訳者が行う逐次翻訳を可能にしたようです。翻訳スピードと精度はその道1年の経歴を持つ同時通訳者と同レベルとか。すごい!
コンピューターの音声認識によって、テープ起こしを自動で実現できるだけでなく、瞬時にして英語に翻訳できる時代がすぐそこにまで到来しているわけですね。
スマフォで「翻訳こんにゃく」みたいなアプリが出回っておりますが、非常にテンポが遅く、一文ごとにボタンで操作したり、相手にマイクに音声を吹き込んでもらったりと、かなりもどかしいやり取りが必要でスムーズなコミュニケーションとは言い難いものがあります。しかし中村哲教授らのこの「自動同時通訳」を一般ユーザーでも利用できるようになるなら海外旅行での会話も快適になりそう。
東京オリンピックを7年後控えているここ日本で、この手の技術の大幅な進歩が期待できそうですね。
なお今回この「自動同時通訳」の開発を手掛けた奈良先端科学技術大学院大のウエブサイトは以下から。
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