iPhone や iPad の アプリ Evernote でまとめ記事や学校で披露するレポートを書く時に超便利な iOS アプリ「Clips」の紹介です。SafariでクリップボードにコピーされたテキストやURLを連続保存したあと連続ペーストできるので、速攻でまとめ記事が出来上がります。ではその使い方を紹介します。
「Clips」で何ができるのか?
iPhoneのクリップボードに保存されたコピーは一度限りの使い捨て。2度目にコピーしたら上書きされてしまいますから。iPhoneのブラウザで検索しながら、まとめノートやレポートを作成したい時はSafariなどのブラウザとEvernoteなどのエディターを切り替えてはコピペの繰り返し。超面倒です。
でも今回人気急上昇中の iOSアプリ「Clips」を利用するなら、Safariで表示したWebページからコピーした引用テキストや引用元URLをまとめて保存し、あとでEvernoteなどのノートアプリやWordPressなどブログエディタで呼び出し、連続ペーストして一気にまとめ記事やレポートを完成させられるのです。超便利です。なぜそれが可能かというと、iOS 8 からの新機能「カスタムキーボード」が「Clips」に組み込まれているからです。
準備
ではまず準備です。Clips をインストールしておきます。
もし、まだEvernoteをインストールしていない方は以下からどうぞ。(別のノートアプリでもかまいません。)
「Evernote」
カテゴリ:仕事効率化
価格:無料円(変動あり)
まず「設定」しておきます。
通知センターウィジェットに登録
まず、iOS 8 から利用可能になった通知センターウィジェットに登録します。(これを利用すると、アプリに戻らずにコピー保存したクリップボードに最大3つまでアクセス/利用できます。しかしこれがこの記事のテーマではありません。)
登録方法ですが、iPhone/iPad の画面上端から下へスワイプし通知センターの「今日」を表示。そして「編集」から「Clips」を登録します。グリーンの「+」をタップするだけですよ。
カスタムキーボードに登録
「Clips」にはカスタムキーボード機能もあり、iPhone/iPad のキーボードを拡張できます。これによって、連続ペーストが可能になります。
「設定」⇒「一般」⇒「キーボード」⇒「キーボード」へ行き「新しいキーボードを追加」をタップし「Clips」を選択。
「フルアクセスを許可」します。この許可をしないと、カスタムキーボードで連続ペーストができません。
Safariと連携させる
準備の最後としてSafariの「App Extention」機能のなかの「アクティビティ」に「Clips」を追加します。
Safariで任意のウェブページを開き、共有ボタンをタップし「アクティビティ」の「その他」をタップ。
「Clips」を追加してください。
以上で、「Clips」を利用してまとめ記事を速攻で作成するための準備が完了しました。
使い方
では、いよいよ「Clips」とEvernoteを利用しながら iPhone/iPad でまとめ記事(レポート)を速攻で書く方法を伝授します。
引用元の連続コピー
まとめ記事(レポート)の課題として、日本人3名がノーベル章を受賞するきっかけとなった”青色発光ダイオードのすごさ”を例にしてみます。Safariで検索しながら調査し、Evernoteでまとめ記事を作成する流れです。
まずSafariで検索し”これは使える”と思ったテキストと引用元URLを以下の手順で連続コピーしてゆきます。
- コピー(選択したテキストとURLがクリップボードに一時保存)
- 画面上端から下にスワイプして通知センターウィジェットを表示
- 「Clips」の一時コピーされた状態の「テキストとURL」が表示されまますので、その左横の「+」をタップして「Clips」に保存。
- 画面下端から上にスワイプして通知センターウィジェットを閉じます。
これを繰り返して記事にしたい引用テキストとURLをひたすら「Clips」にストックしてゆきます。(無料版は最大5つまで。)
引用を連続ペースト
次にEvernoteを利用して、ストックしたテキストとURLを連続ペースト(貼り付け)してゆきます。ポイントは準備で登録した「Clips」のカスタムキーボードを利用する点です。(「Clips」から「Evernote」へ直接アクセスする方法がありますが、ここでは「Evernote」を立ち上げて新規作成から行ってみます。)
- 入力したい部分にカーソルを置いて、「言語」キーを数回タップ、カスタムキーボード「Clips」を呼び出します。
- 並べたい順番に、保存された引用テキストをタップして貼り付けます。
- 引用元のURLも貼り付けたい場合は右の「>」をタップ。
- 「URL」をタップすれば、カーソルのある部分に挿入されます。
上記の1~4を繰り返して引用テキストとURLを望む部分に次々に貼り付け、コメントを入れるなどして編集すれば、あっという間にまとめ記事は完成です。学校の発表会で披露するレポートも簡単にできそうですね。
■ まとめ
以上が連続コピーしてテキストや引用元URLを保存できるiOSアプリ「Clips」とEvernoteを活用してまとめ記事を速攻で書く方法でした。
なお「Clips」はSafariだけでなく「App Extention」機能が利用できるアプリやブラウザなら上記のように利用できそうです。
「Clips Pro」にグレードアップすれば、保存できるアイテムの数は無制限になるようです。ハッキリ言ってこれは使えるアプリです。
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