9割の確率で振り込め詐欺を音声でチェックできる技術を富士通などが開発!

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未だに携帯などの電話を使った振り込め詐欺で被害に遭う方が少なくないようです。そんな状況を打破できるかもしれない音声分析技術が富士通によって開発されました。詐欺グループが多用するキーワードだけでなく声の調子などを分析し「過信状態」を検出、9割の確率で詐欺による通話かどうかを判断できる技術です。

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詐欺を信じている「過信状態」を検出

詐欺の犯罪によく使われるキーワードの出現頻度を分析するだけでは、詐欺からの電話かどうかを高確率で当てることは難しいようです。

そこでだまされている人の声のトーンを解析して、判断能力が低下している状態「過信状態」を検出できるならどうでしょうか?画期的なことに、その技術を開発できたそうです。

この「過信状態」を判断する技術を開発したのは富士通は名古屋大学です。富士通によると以下の通り。

通話相手からの好ましくない情報により心理的抑圧を受けた場合、過信状態になることがあります。このときの図1に示すような声の高さと大きさの変化を検出することで過信状態らしさを推定する技術を、世界で初めて開発しました。

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驚くべきことに(詐欺グループにとっては「恐るべきことに」)、犯罪かどうかは90%の確率で当たるというもの。

アプリ開発に期待

今後はこの技術を応用し犯罪の防止どのように役だ立たせるかに注目が集まっています。たとえばケータイやスマートフォンにこの技術を応用したアプリをプリインストールしておいて、通話内容を自動で解析させ、詐欺との会話であることが検知されれば、自動で家族や友人に通知がメールで届くようにさせることも可能になります。

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詐欺グループの言葉の巧みさはかなりのものがあります。私の友人(40代)で、自分は詐欺に遭わないと常々言っていた人がいました。しかしある時、遠くに離れて住む息子の友人とされる人から電話がかかってきて、「・・・君が交通事故を起こした相手が厄介ですぐにお金を渡さないとかなりヤバいことになりそう!」と言ってきたようです。友人はもう少しで信用しそうになったと、述べていました。

犯罪グループの上手な言葉で、いわゆる「過信状態」になる可能性はご年配者や子供だけでないようです。今回の富士通が発表した詐欺検出技術が実用化されれば大いに安心できそうです。

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