「夢の扉」で「オーランチオキトリウム」藻から石油!筑波大の渡邉信教授の大発見!藻の石油でトラクターが動く!

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「夢の扉」で、筑波大の渡邉信先生の大発見した「オーランチオキトリウム」という藻が紹介されました。この藻は300兆円の石油の世界市場を根底から揺り動かすということで、世界中からオファーが殺到するほどの話題となっています。ではその石油を作りだす「オーランチオキトリウム」という藻とは?

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2012年1月1日:元日に「夢の扉プラス」というに特別番組が放送されました。以下に加筆します。

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藻から石油

信じられますか?ただの藻ですが、石油がとれるのです。世紀の大発見は去年(2010年)の12月に報道されていから、さらに実用化に向けて進展しているようです。asahi.com サイエンス(上記の写真もアサヒコムより)。

東北大震災と原発事故によってエネルギー対策がかってなく見直されている現在、世界中は次世代のエネルギーに取り組んでいます。そのなかで、今日の放送から分かったように、日本を産油国に変える「オーランチオキトリウム」という藻が話題になりました。石油とほぼ同じ成分の油を作るという驚くべ発見です。

「オーランチオキトリウム」は、これまでバイオ燃料を生産することで有望視されている「ボトリオコッカス」という藻に比べ、10倍以上の油を生産する能力があることが分かりました。

この「オーランチオキトリウム」が発見された場所は、沖縄のある海岸です。放送では、採取された場所自体は秘密になっており、現場の映像もモザイクが掛けられていました。

生産効率

MP900407036[1]その生産効率はかなりのものです。同じバイオエネルギーとして注目されているトウモロコシの5万倍の生産能力です。つまり単位面積当たりで採取できる油の量が5万倍といことです。

 

日本で言うなら琵琶湖の面積の3分の1から2分の1程度をこの石油を作る藻の生産にあてるだけで、日本が消費ししている石油をまかなうことができるほどです。また、日本中の水田の休耕地を使えば、世界有数の産油国になれるそうです。生産規模が拡大すれば、自動車の燃料は1リットル50円以下で動かせるとう試算もあります。

上記のようにこれが実用化されさえすれば、日本は世界の産油国になり、現在のエネルギー事情が大きく変化することは間違いありません。それで国会にも取り上げられました。

ですからその「オーランチオキトリウム」という藻の発見と実用化に向けてプロジェクトを進める筑波大の渡邉信先生が世界中の企業や大学からヘッドハンティングのオファーを受けるのもうなずけます。先生はあくまで日本にこだわり、全てのオファーを拒絶しているとのこと。ちなみに渡邉信教授は世界藻学会の会長だそうです。

トラクターを動かす

今日の「夢の扉」では、トラクターでこの藻から取り出された油を混ぜた燃料(バイオ燃料を添加できる3%限界で実験)で見事成功を収めています。

今回「夢の扉」で放送された石油を作る「オーランチオキトリウム」という藻が世界を変えそうな気がしますが、300兆の市場では多くの利権が絡んでいるので、渡邉信先の信念が揺り動くことがないように願っています。

以下は2012年1月1日「夢の扉+」スペシャルで加えられた最新情報

エサとなる有機物の問題

昨年、渡邉信先教授は藻の培養で世界ナンバーワンの米国に渡り衝撃を受けるようです。米国は1970年代から巨額の開発資金を投入して藻から石油の開発を手掛けており実用化に向けて大きく前進しています。

さて、その米国で国際藻学会にも出席し発表するわけですが、同じ研究者からこの「オーランチオキトリウム」という藻はエサとなるブドウ糖などの有機物が必要でコストがかかると指摘されて問題に直面。米国が利用しようと考えてる藻は光合成だけで油を作れるそうです。

しかし、とある湖に赴き水深13mの領域からエサとなる藻が発見。その藻がエサの問題解決の突破口を与えました。image

さて、世界初のチャレンジが東京モーターショーで発表されたディーゼルエンジン搭載の車で行われたようです。その最新型のディーゼルエンジン搭載の車(マツダ CX-5)に、藻から取られた石油を50%含む軽油に混ぜて動かそうという計画。確かに、藻からとられた油と軽油が混ざりにくいという問題が発生したようですが、難なくクリア。

結局、70%という割合で藻からとられた油を加えた燃料で見事成功。つまりディーゼルエンジン車を快適に走行させることができたのです。

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これから渡邉教授の研究開発の続報に目が離せません。

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