「なごみ共済」とは?楽天生命のエージェントや代理店が関与すると契約解除?

楽天生命から「なごみ共済」に関する警告文 保険

※ 記事には一部広告が含まれています。

楽天生命から「他の共済ビジネスへの関与に伴う契約解除について」のお知らせが届きました。そこに名指しで指摘されていた「なごみ共済」とはいったいどんな共済なのでしょうか?関与するとどんな羽目に?

友人から勧められて加入していたエキスパートアライアンスの共済ですが、家族や友人を紹介すれば手数料がもらえるとの勧誘で、名ばかりのエージェントになった私に楽天生命からの警告が届きました。

初めて聞かれる方は何のことかと思われるかも。別にブログに書く必要はないのですが、「なごみ共済」の周辺事情を自分でも把握しておきたかったので以下にまとめてみます。

どうやら「なごみ共済」とは、エキスパートアライアンス(エクサ)が共済事業をやっていたころの成功体験をもとに作られた共済らしいですね。運営会社はウイズ株式会社です。理事長は 田中 宏 さん。

ビジネスシステムもエクサがやっていた方式とほぼ同じ。保険会社のように不特定多数に保険型の商品を販売できないので、少額の出資金を条件に「なごみ共済協同組合」の会員になり、当人と親族が共済に加入できるシステムを採用しています。組合員に商品を紹介できるエージェントになれば手数料(コミッション)をもらえるようになります。しかも最大6段下の売り上げからも。

ではどうして、楽天生命の共済エージェントや保険代理店が関与したら契約解除になるのでしょうか?

この経緯を詳しく語るなら長くなるのですが、簡単にいうと以下の通り。

保険に関する法令が8年ほど前に改正された時、エクサは共済事業を保険会社に移譲する道を選ぶ必要に迫られ、やむなくアイリオ生命保険を立ち上げました。

しかし経営状態が芳しくなく、楽天生命保険会社に譲渡することになったわけです。

その際 楽天生命は、旧共済エージェントやアイリオ生命保険時代の保険代理店がコミッションを継続的に受け取る条件として、他の共済ビジネスに一切関与してはならないという条項を加えたのです。

かつてエクサ時代に多段階の報酬を得ていた旧エージェントたちは、再び共済商品で自分のグループを増やせる機会を待ち望んでいたので、2014年に「なごみ共済」が発足した当時、飛びついていったわけです。当時私にも「なごみ共済」からダイレクトメールが届いたのを覚えています。

楽天生命は再三、旧エクサ時代に構築した自分のグループに、共済などの商品を販売することに関して警告を発してきましたが、今回は「なごみ共済」を名指しで指摘し、共済ビジネスに関与するとどうなるかを強く警告したのです。

この強い警告からして、旧エクサ時代の相当数のエージェントが「なごみ共済」に手を出していることが推測されます。

※ 私も紹介の電話がかかってきましたが、相手にしませんでした。

当時は、保険的な商品をマルチ販売方式(ネットワークビジネス)で広げることは画期的なアイディアでした。今でもそれを真似た「プライム共済」など生きていますが、ググる検索キーワード候補に「退会」が表示されます。伸び悩んでいるかもしれません。

この時代に”権利収入”という一見魅力的な言葉で加入者を増やすのは少々無理があるかも。アムウェイ、ニュースキンなどのMLMビジネスモデルが広がった世代は主に団塊の世代であり、すでに年金という権利収入を手にしています。さらにその後の世代はネットで”格安、お得”を熟知しているつもりでいますから。

コメント